アクセス解析 あるひうがちな御人好し
初日 最新 目次 MAIL


あるひうがちな御人好し
あるひ
MAIL

2004年 桜とか
2005年 桜とか
ハロウィン@TDL
作品
HP
BBS

2003年04月14日(月)

不用品

やたらと貧乏性になってしまったらしく・・・
仕事をしていないと落ち着かないという、可哀想な体質になり。
この暇な一日を、遊びに使えば良かったとか、アルバイトに行けば良かったとか。
ど〜も、時間を有効に使うっつー習慣が持てない持て余し気味の月曜日ですな。

持て余したので、先々週だったか?の超多忙な一日の1コマを。

我家には、通販で1万円で購入した使えないソファーベッドがあり。
それは、セミダブルへたするとダブルの大きさを誇っていて、大変邪魔であった。
特に、ベッドが着てからは用途も無くなり。狭い部屋で横にすべきソファーを縦に置いておくという、あまりにも不遇な状況に置かれていた。
だから、捨てようと。

後悔先に立たず。
廃棄にお金がかからぬうちに、とっとと捨てれば良かった物を。
去年から、捨てよう捨てようと、業者に問い合わせしたりなんだりもしていた。
その時、廃棄に掛かる金額は「¥5,000,-」前後と言われていた。

大体、1万円で買ったものを、半額も出して捨てなければならないこの世の中はどうよ?
これじゃぁ、新しい物を買うにも、捨てる時の事を考えて手が出なくなる。
出なくなると、お金が世に出なくなる。出なくなると不況になる。アホくさ。

それで、そうそう。その先々週のとある晴れた心地良い日のこと。
徹夜続きの私の耳に、ピンポンが聞こえた。
宅急便か?と珍しく思い、出てみると、若い兄ちゃんが居た。

「お宅で使用しなくなった不用品ありますか?」

と尋ねてきたので、あるにはあるが?と聞き返した。
兄ちゃんは、ソファーとか、布団とか・・・と言うので丁度良くソファーベッドがあると答えてやった。

「それは、使えますか?」

と聞くので、汚れてはいるが、使えると答えた。
兄ちゃん曰く

「チラシにも書いてあったんですけど」

としきりに言うので、「チラシは見てません」とキッパリ言った。
これは、どういう事なのか?と尋ねると、

「使える不用品を回収してるんですけど」

と言う。使えるものなら、お金を払ってくれるとも言う。
じゃぁ、ソファーベッドと絨毯があるからと言うと、

「布団は無いですか?」

と聞く。
もう一度、どういう事なのか?と聞くと

「綿とかのものを回収してるんですよ。布団やなんです。」

と答える。
まぁ、たまに広告で古い布団引き受けるって業者を見るので、それだと思った。

「いや、布団は無いんですよ。ベッドだし、掛け布団は使ってますから。」

と答えると、

「じゃ、旦那さんは?」と聞く。

「旦那は居ないんです。一人ですから」と答え、布団はともかく無いとキッパリ言った。
すると、とりあえずソファーを見せてくれというので、今は忙しいので10分後にまた来てくれと答えた。
その間に、せっせとソファーベッドと絨毯を玄関の外に出した私。
兄ちゃんは、20分後ぐらいに来た。
そして、また、兄ちゃんは言う。

「布団は無いんですか?」

だから、布団は無いんですって。と答えると

「今使ってるのでも、取り替えられるかもしれないし」

と言う。「いや、今は使ってるから持ってかれても困る」と答えると

「じゃぁ、旦那さんは?」

とまた聞かれた。
もう、旦那は居ないと否定するのは面倒なので
「ともかく、使って無い布団っていうのは、全く無いんです」
とキッパリ言った。

とりあえず、ソファーベッドも絨毯も使える品だと兄ちゃんは言う。
じゃぁ、持ってってくれと思っていると、また聞く。

「綿のものとか、なんか無いですかねぇ?」

しつけー兄ちゃんだなぁと思いつつも、「今使ってるのしか無いから」と答えると

「それは、いつのですか?」

と聞く。「羽根布団は一昨年だかに買ったばかりで、敷布団はいつか忘れた」と答えると、敷布団を見せてくれと言う。

「うちの製品だったら、高く買い取れるんですけど」

と兄ちゃんは言うのだが、私としてはもって帰られたら困るのだ。
ベッドの上に敷布団を敷いているし、その敷布団はお相手の家から、引きこもりの為に引き上げてきたもので。
暇になったら、またお相手に家で寝るように持っていく布団なのだ。
「この布団がなくなると困るんですよ。いらないわけじゃないから」
と言うと、

その布団代とソファー諸々を含めて、新しい布団の下取りにする

と言い出した。
ん?ん〜〜〜〜〜?
話がおかしくなってきたなとその瞬間に思い、
「じゃぁ、その新しい布団はいくらするの?」と尋ねた。
私は布団にお金をかける主義じゃないから、その敷布団自体も2万しなかったしと。
ともかく見せろというので、一度ドアを閉めて敷布団を持って行ってやった。

「これ、ウチの製品ですよ。」

と嬉しそうに兄ちゃんは言う。その大手の製品というよりは、孫受けだかなんだか知らんが、系列メーカーの品だそうだ。
兄ちゃんは、

「これは、洗えない布団ですねぇ。1万幾らで売ってる品です」

と言う。だから、そう言ってるじゃんか?と内心で思いつつ黙っていると

「これは、下取りに出来ます。」

と嬉しそうに報告してくる。
っつ〜かね?だから、その下取りはいいけど、今、新品と交換って事なの?と聞くと

「トラックから持ってきますから」

と言う。
持ってくるのはいいけどね。ともかく、私は高いものは要らないから、これ(今、使ってるやつ)と同程度のものなら見て考えるよ。と答えた。
じゃ、車まわしてきますっ!と元気に言って、兄ちゃんは消え。
それから10分後。
兄ちゃんの手には、何やら毛布みたいな毛がついた敷布団が。

「これは、ベッドの上に敷いて使える奴なんですよ」

と自慢気だ。
いや、ベッドだけじゃなくて普通にも使うから、その毛は夏は暑そうだし。と言うと

「これは、裏表使えて、夏と冬で両面使い分けできるんです」

と宣伝にかかる。
いやいや。そんなのは要らない。今のと同じヤツは無いわけ?と尋ねると

「ああ、これ、ちょっと高いヤツなんですよ。じゃぁ、持ってきます」

とトラックに戻りやがった。
初めから、同じヤツって言ってんじゃねーか?と内心で思いつつ待つと、似た品を持ってきた。

「これ、セットで本当は売ってる品でして。セットだと月に7千・・・」

バカかっ!
とは言わなかったが、はぁ?いったい、元は幾らなの?月々ってなに?と尋ねると、兄ちゃんは持ってるファイルを見せてくれた。
そこに書いてある金額は、セットで確か30ん万円。
そんな高いものは、本当に要らないからっと強く言うと兄ちゃんは

「この今持ってきた布団ですと、月々3千円からで・・・」

と言う。
あのね。布団にお金を掛けたくないの。気にしてないのよ。と強く言うと

「それは、お客様の選ぶことですから・・・」

と訳の分からない笑みを浮かべる兄ちゃん。
こいつ、やっぱ、アホかも。と内心毒づきつつ、で、その布団だと幾らだって言うわけ?と尋ねると

「このソファーとか敷布団を下取りして、3万5千円になります」

と答えた。その詳細は聞かなかったが、要は敷布団一枚が、3万5千円以上ということは確実な訳だ。
兄ちゃんは、しきりに「チラシに書いてあったと思うんですけど」と繰り返す。
だから、最初に見てねーって言ってんだろーが?あ?とは言わなかったが。
ともかく、要りません。とキッパリ何度目かの断りを入れると

「じゃぁ、タダではこれは(ソファーベッド)引き取れないんですよ」

と残念そうに言う。
ああ、いいよ。いいから。(さっさと帰ってくれ。忙しいんだ)と言うと、

「じゃぁ、中に入れるの手伝います」

と申されるので、業者呼ぶから。いいから。と言ってさっさと帰ってもらった。
確かに、兄ちゃんが言うとおり、廃却料だって馬鹿にならん。
それをタダで持って帰ってくれて、古い布団も新しくなると。そりゃ、人によっては得なんだろう。
チラシには、そう書いてあったのかもしれんが。随分、あこぎだわねー。
っつーか、後から探したけど、そんなチラシ。我家には無かった。
DM類は、まとめて一箇所に置いてある。それらを調べても無いっつーことは、我家には入ってないっつーこと。

ダブルサイズのソファーベッドを運ぶのって、重労働なのよ?
最初から、ちゃんと説明してくんないかなぁー。たまんねーだよ。

で、仕方なく業者を呼ぶ事にした。
その業者は前に一度電話したが、その時、確かに値段をハッキリ言わない業者だった。
でも、押して押して聞いてみたらやっぱり5千円前後だと言われた。
その業者の電話番号を検索すべく、ネットで社名を入れると・・・
ヒットしたのが「ヤクザな業者だ」っつー内容の日記だった。

む。いやな予感・・・
内容的には、「決して値段を電話では教えてくれない」「要は高いから」「だけど、来てその場で見積だから、それが高くても面倒で払ってしまう」という。
その方によると、室内運動の機械だったと思うが、それが1万6千円・・・・・
少し悩んだが、もう外に出したものだ。面倒だからやっぱり呼ぶことにした。

その業者。
以前、電話したときには「ビデオなら、300円ぐらいで買い取る事もある」と言ってたのだが。
来た業者は、正直言って腹黒そうな顔をしていた。
「もう、着いちゃいました」とか可愛らしい言葉を使って愛想笑いを浮かべてはいるが、正直嫌な感じだった。
丁度、お相手がそこに来て。なんだかんだと尋ねていたが、もう、私は面倒なのでともかく見積ってくれと言った。

結果。
1万円で買った、そのソファーベッド。幾らだと思うすか?
9千円なり。
理由?それがさ、他の業者で言われたのは中味に鉄があると、解体にお金がかかるってことだったのに、その業者に言わせると中味が問題だと。
安いソファーなだけあって、なんだっけ?ウレタン?だかなんだかなんだと。
中味を開きもせずに、よく分かるもんだわよね?
これだと、何リッポーだかに幾らっつー計算で。。。と御託を並べる。
0.5m3 ←(記号が出ない)で9千円。

「ん〜?前に電話したとき、5千円ぐらいって言われたんですけどねぇ」

と言うと、

「それは、うちじゃ無いと思いますよ。」

と強い口調。
そーねー。言わないって有名なんでしょーね。やっぱ、あのHP通りよねー。
と内心思いつつも、もー、好きにすれば?状態。
人の心理、うまくついてるよね。出したもの引っ込めるの嫌だもんね。

他のビデオ 1,500円 3畳の絨毯 2,400円
それに、消費税までついてきやがった総額¥13,545,-

すっげーよね。儲かるわ。
廃品回収業者で独立している人が結構今時居るけど、理由が分かる気がしたわ。

正直。やっぱ、いいですって言いたかったんだけどね。
なんせ寝不足食不足の欠食児童状態の私には、こんなことで手間どるよりもさっさと仕事したかったし。
これまた、後悔先にたたず。
その2日前まで、「タダで引き取ります」っていう電化製品の回収業者のトラックが、うちの周りで走ってたのさ。

冷静になると、なんとも後味が悪いのだが、仕方なし。
さてと。今度は洗濯機壊れてるらしいし。
慎重にしないと、また酷い目に合うからね。気をつけようっと。