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2003年03月21日(金)
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ズルい女 |
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いやなに。 ついさっき、本当の日付である20日の分の日記をアップしたばかりで。 こうやって日記を書くっつーことは、要は仕事から逃避行してるのだ。
最近の日記がずっとグッチーなのは、明白である。 しかしながら、今の私の状況では、人に愚痴を言う暇すら惜しい。 書く事で、口に出したと同程度のすっきり感を得る為に、見苦しさ満点で愚痴は続く。
毎日、朝9時前後から夜中3時頃まで仕事を続けること早二週間。 間もなく、限界がくるだろう今日この頃。 皆様どう、お過ごしですか? いや、挨拶じゃなくて、他の家族は何する人ぞ?と時々は考えるのだ。
こんな苛酷な労働をする娘に、母上は容赦なく電話攻撃をしてくる。 先週は、宴会の相談だった。 「自分の店のことだろうが」 と言わないのが、私の良いところだ。 母上は、自分で決めるという事が出来ない性質だ。 自分の都合は最優先で自分勝手に決めるクセに、その他のことは全て人に聞く事によって安心感を得るタイプらしい。 結局、先週は私が無理をしてもどうにもならんと、これが珍しく手伝いを断ったので、散々振り回された挙句に宴会は中止された。
これは、いつもの事なのだ。 これに耐えられる神経を持っている私を素晴らしいと自我自賛。
母上は、経営者である。 店の他に父上の跡を継ぎ、社長に就任した。 で、私も言わば自営業者っつーことになる。 何か帳簿やら申告で分からない時に、一応、母上に聞いてみる。
先日。 日記にも書いたが、納税の仕方が分からず電話してみた。 既に、某銀行姉ちゃんに腹が立っていたので、声が怖かったのは事実だろうが。 母上は言った。
「私に怒られても・・・・・・」
これを聞いて、こやつはズルい女だと私は思った。 いや、前から知っている。友達だったら苦手だと、昔から知っている。 普通なら、怒った口調で人が電話してこようが、別にそれは自分に怒っているのでは無いことぐらい、分かるものだ。 しかし、母上にはそれが分からないのか、もしくは怒った声が嫌なのかどっちかだ。
そして今しがた。 もう、既に先週からずっと今月一杯忙しいと宣告済みであるにも関わらず、昼にお誘いがあったので断った。 にも関わらず、またもや相談電話が入った。 また、店の話だ。 ナントカの会員だとかで色々話があるらしい。 どうすればいい?と聞かれて、そこまで母上はやれるのか?と尋ねると・・・
「あたし、そこまでやる気無いのよね」
とのたまう。 じゃ、最初から答えは決まっておろうが。聞くんじゃねー。 とは言わない所が、私の優しい所だ。
これで終れば、通常攻撃であったのだが。 さらに母上は電話を切らず、続けた。
母:「あんた、何時までやってんの?」
私:「毎日2時か3時までやってるさ」
母:「そんなにやって、大丈夫なの?」
私:「大丈夫じゃないさ。もう限界さ。だけどやらないと飯が食えん」
母:「毎日、御飯も食べないで一日座ってちゃ、身体に悪いよね」
ここの時点で少しだけだが、ピキピキ来はじめた。しかし、我慢だ。 もう、何年もこういう生活でこういう仕事スタイルなのだ。分かっているはずだ。 だけどきっと、母上は一応心配して言ってるのだと思いたいので思うのだ。 しかし、次の言葉は爆弾に近かった。
母:「アンタは、少し、外に頭を向けないとね」
普通なら、「はぁ?」と言うところだ。 だけど、悲しいかな。私には何故そんなことを言い出したのか分かるから、我慢した。 しかし、さすがにカチンときて、
私:「ああ。けど、これやらないと来月から借金しないと食ってけなくなるんだ」
と言ってやった。 本当は、ここまでの言葉を言いたくなどない。 しかし、現実問題。 娘は一生懸命稼いで一人で生活しているっつーことを、もう少し理解されたい。 大体、世の中の人の大半は、こんな生活なのだと知っているべきことなのだが。
母:「彼氏に食わせてもらえばいいじゃんか」
この言葉。無理を承知で言っているのだ。 母上は、本来、お相手を認めていない。だのに、こんな時ばっかそういう。
母上が、何故にこんなに嫌味な言い方をするのか、私には分かる。 それは、自分がお昼を誘っても。何か電話をしてきても。全て私の忙しさで蔑ろにされている気分を味わっているからなのだ。 要は、相手にしてもらえないから、こんな言い方をする。 拗ねているのだ。
「頭を外に向けろ」とは、要は自分の相手をしてくれって意味だ。
だからこそ、私はイライラする感情を抑えるしかない。 そこまでを理解できる私は、相当偉い。 そして、そのヒネた性格を認めている私は、相当心が広い。 大体、人の負の感情である「寂しい」「悲しい」「辛い」に対して、冷たく出来る人など、そうそう居ないだろう。
だから、母上はズルい女だと私は思うのだ。
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