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2003年02月28日(金)
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お楽しみ袋 |
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随分と季節がずれてしまうけど、お正月の楽しみの一つが「福袋」だって言う人も世の中には結構いるとみた。 小さい頃の我家もそんな一家だった時期があり、西友に行った想い出がある。(田舎っぽいなー) 自宅に帰って中味を見ると、大概要らない余計な物が入っていたりもしたもんだ。
あれって結局。 袋を開けるまでの楽しさがあるからこそ、結果的に損だか得だか微妙な危険を冒してまで買うのだと思う。
「福袋」も「お楽しみ袋」も、きっと同じなんだろうと思うけど。 例えば、「福袋」という袋と「お楽しみ袋」という袋。 どちらも手頃なお値段で売っていたとしたら。 私は断然、「お楽しみ袋」を買うだろう。 開けてビックリ玉手箱の方が楽しそうだから。
なんでこんな事を急に思い出したかと言えば。 お相手が作ったり買ってくる食べ物が、私にとっては「開けてびっくり玉手箱」状態であることが多々あるからだ。
まず、おにぎり。 お相手は、お弁当を作って御飯が余ると、大概の場合おにぎりを作っておいてくれる。 毎回、「何がでるかなっ♪」状態で中味を知らずに、私はこの握り飯を食べている。 今日は、ネコまんまおにぎり(鰹節を醤油に漬けたやつ)だった。 中味が、梅干である事は私が酸っぱいものが苦手だから無いのだが、時々昆布だったりする。 実は、昆布も好まないのであるが、なるだけ苦情は言わない事にしている。
ところが先日。 いつもなら、●か○か▲か△のおにぎりであるのに、珍しく■おにぎりの日があった。 ●▲は海苔つきだ。形や海苔の有無は、時間の余裕によって決まるらしい。 しかし、その日の■おにぎり。正方形じゃなくて、長方形であった。
夕方になって、さすがにお腹がすいたので食べようと思いラップをはぐと、何やら妙な匂いがする。 まさか、腐ってる・・・っつ〜匂いでは無い。 一口食べると、何かが出てきた。 それは、縦半分に切られた細長いウィンナーだった。
ホットドックじゃね〜んだからさぁ・・・と思いつつも、 「せっかく作ってくれたんだし」と食べれない事も無いので我慢した。
しかし。残り1/3になった時。更に異変に気付いた。 なんとっカニシューマイ(by冷凍食品)が入ってるではないかっ まさに、「食べてびっくり」だ。 さすがに、これには参り、感謝はしつつも 「あのぉ〜、おにぎりは嬉しいのですが。カニシューマイだけは勘弁して」 と申し立てた。
そして買物を頼むと、これがまた。 魚嫌いとは言わないが、小さい頃から神経質で小骨一つでも口から出す癖がある。 要は、飲み込めないのだ。 シシャモであれば、頭から食べられるが。 最悪なのは、めざし・いわしだ。 最近は、お相手のおかげでいわしだけは食べれるようになってきた。 だから、頼む時にはちゃんと「あじとかサバとか秋刀魚とかにして」と言うのだが。
ヤツが買物から帰って来て袋の中身を取り出すと、毎回期待が外れる。 何故か知らないが私が無知なのか滅多に見ない魚を買ってくる。 先日は、「はたはた」だった。 まさに、「開けてびっくり」だ。
そのはたはたを、ヤツはバリバリ骨ごと食べて平気な顔をしていたが、真似してびっくり。 めざしよりも飲み込めないっつー、骨の太さだ。
魚だけじゃない。 アイスにしてもそうだし、ジュースにしても、私が好まない酸っぱい系をヤツは好んで買ってくる。 だから、いくら喉が渇いても、冷蔵庫にそれらがたんまりあっても、私は白湯を飲んでいたりする。 いや、お茶なりウーロン茶なり作ればいいのだが、最近は胃が痛かった事もあって仕事中以外では飲まない事にしたのだ。
まぁ、これらはヤツも食す物であるから好みの違いとして処理しようと思えば、処理できる。 しかしだ。 私の為に。私の為だけにわざわざ買って来てくれるものに限っても、どうも違うのだ。
仕事で毎日遅くなってたある日。 テーブルの上に甘そうなデザートが置いてあった。 「これ、なに?」と聞けば、「お前の為に買ってきた」と言う。 しかし、その形状が「モンブラン」状態であったのだ。 要は、うにうにと細長い物が上に乗っかってるケーキのようなものだ。
私の中で、ケーキで食べないものの一つにモンブランが代表される。 栗自体は好きだが、モンブランになると、どうも好きじゃなくなるのだ。 しかし、ヤツが言うには 「お前が、生クリーム好きだから買ってきた」 のだそうだ。 っつ〜ことは、きっと生クリームなのだろう。 そう思った。そう信じた。 よく見れば、確かに色は「白」であって「栗色」では無いし。
食事を終えて、いざ食べてみることにした。 スプーンをさした。 生クリームのクセに、固かった。 口に入れた。 すんげーーーーーーーっ 甘かった。 念のため、材料を確認してみた。
・・・・・・・・違った。
生クリームじゃなくて、ホワイトチョコだったっ(TT) モンブラン状に御丁寧に滴るほどに厚さ2cmぐらいのテンコモリのホワイトチョコだ。 チョコは、ブラック。苦いと感じるほどのものが好みで、甘いチョコは避けている。 まさに、拷問だった。
ヤツは、確かにある意味、決して意図的では無いにしろ、私の変化のない生活の中で「お楽しみ袋」的なことをしてくれる。 それはそれで、楽しいと・・・・そう思えるようにしているが。
しかし、決してそれは「福袋」とは言えないのだ。
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