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2003年01月21日(火)
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3日連続歯医者行く |
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これは、歯医者嫌いの私にとって、素晴らしい記録となる事だろう。
原因は例の親知らず痛だ。 体調に伴って、今までも度々腫れては来たものの、眠れないのは初めてで。 よって、昨日の午後になって歯医者に電話をしたところ、見てくれるという。
急患として行ったからか、対応してくれた歯医者さんは、いつもと違う先生だった。 いつもの先生は、O先生。いわゆるサラリーマン医者だ。 で、昨日の担当のK先生が、その歯医者の開業医って訳だ。 このK先生。偶然なのかもしれないが、私が行く日に休みであることが多い。 HPを覗くと、お相手の家の近所の高級住宅街に家を持ち、趣味はサーフィンなど幅広いらしい。 だから、いつも私は、「いいわねぇ。雇われO先生に任せて自分はサーフィンっすか?」と勝手に心の中でK先生を羨んでいた。
実の所、私はK先生の顔をHPでしか見た事が無く、最初、まったく別の若い研修医が来たのかと思っていた。 見てくれは、まさに若かりし頃のマギー司郎だ。 って、若い頃のマギー司郎を知りはしないが、丸眼鏡をかけていたので、そう見えた。 それが、例のK先生だと気付いたのは、治療中だった。 なんせ、相手は親知らずだ。思いっきり口を開けさせられて、奥に手を突っ込まれている状態にもかかわらず。 K先生は、ずーーーーっと話し掛け続けるのだ。
勿論、返事なんて出来ない。しようもんなら、飲んじまう。拷問だ。 まさに、以前にお相手が「あの先生、腕はいいんだけど話しが多くてなぁ」とつぶやいていた通りだった。
親知らずは、結局まわりの歯茎がパンパンに腫れていたらしく、K先生は綿棒のようなもので叩きながら 「ほら、ポンポンするの、分かる?」 と聞いてくる。 いや、分かるが、答えられない。 そして、突然「すいまっ」という単語を口にしたので、私は驚いた。 眠ってないし、食べられなかった為に、私は体調が著しく悪かったからだ。 口を押さえつけられたままでなので、喋れば彼の手を噛んでしまう私は、大慌てて手を使って待って待ってとジェスチャーをした。 後から想像したら、なんとも情けない状態だ。
すると、K先生は 「いや、今日は抜かないから。歯茎切ってウミ出さないと」 と仰る。 う〜ん。気持ちは分かるが、麻酔が何より怖いのだ。 仕方なく、口をなるだけ動かさぬように 「あすいあ、えっぐりうっでふだふぁい」(麻酔はゆっくり打って下さい) と訴えた。 まぁ、ここはさすがに腕が良いと評判の医者だった。痛くもなく無事成功。
して、メスを取り出しツーっと切ったらしい。 「ほらね。ウミが出てきてるでしょう?」 と聞かれたが、答えられない。 というより、そりゃ先生には見えるかもしれんが、私には鏡でも無い限り見えないし。 切られたことも、ウミが出てる事も麻酔が効いた口では分からねーっつー話だ。
その後も何かと話し掛けられ、そして、 「疲れてくると腫れる事があるので、ゆっくり睡眠とって休んでください」 と言われた。 いや、だからね。痛くて眠れなかっただけなんす。普段は7時間以上寝てるんす。 んでもって、最後に 「度々腫れるなら、早いとこ抜いた方がいいですねー」 って言われちゃって。
席を立った時に、担当のO先生が横に居たことで、私はなんだか悪い事した気がしてしまったのだ。 前に、抜きましょうねってO先生にも言われてて、だけど怖いからバックレた時があったりしたもんだからね。 もしかして、K先生に「なんで放置した」とかってO先生が怒られたりしないかなぁ?って心配になってみたりして。 歯医者で、先生同士の立場まで考えるのって、私ぐらいなもんかしらね?
そういえば。 友達に「歯医者行く前って、すんごい気を遣って頭洗うんだよね」って言ったら 「それ、オヤジの発想だから」って言われたんだけど。 だって、助手の人って、治療する時めちゃくちゃ近くに来るんだもの。 助手の姉ちゃんのお腹が、私の頭に当たってる時とかってよくあるし。
で、止血の為にガーゼ噛まされた状態で、処方箋を持って薬局に行ったんだけど。 「初めてなんで、お名前の発音だけ教えてください」 って言われちゃってね。 こっちは、ガーゼ噛んでるもんだから喋れねーっつーの。 またもや、ふがふがと 「くちあけられらいろれ、かいれろいーれるら?」(口開けられないので書いてもいいですか?) って聞いて書かせてもらいましたわ。
で、薬もらう時にも、今度は別の姉ちゃんが「いたいですか?」「抜いたんですか?」って色々聞くのよね。 だから、答えられねーんだっつーのっ! 子供のように、首をイヤイヤしたりウンウンしたりしてたわさ。
その状態なのに、ふと「夕飯どーすべ?」と思い立った私は、チャレンジャーな事にお相手に電話。 とりあえず、私は食えないのでと伝えると、適当に自分は食うから良いよとの返事。 でも、果たして私の喋り方が変だったのか、そんなに大きな声で喋ってない(っつーか口を開けないので大声出ないし)のに、道行く人がみんな私を見てったのよね。 文句あっかー?歯茎、1cmも切られてんだぞーっ!ジンジンしてんだぞーっ!
しかし、あまりにも人に注目されてたので、面白いと思って我姉妹1号にも電話。 電話の向こうで「歯軋りしながら喋る女」と言われて、注目された理由も納得。 そして、空腹に耐え兼ねて、せっせと重湯を作って食し。 薬のせいか、寝不足のせいか9時過ぎからウトウトし始め。11時間も眠りましたわ。
そして、今日は消毒。 「お時間ありますか?」ってO先生に聞かれて「ありますけど。明日も予約してあるんですけど?」って答えたら、これがすごく爽やかな笑顔で
「やるとこ、いっぱいありますから」
ってお答えくださった訳。 今日一本治療したところで、まだしこたま治療するとこあるんだよっ!っつーことね。 恐怖の前歯の治療をまたされて。(この間で終って無かったのね(号泣)) 最後にまた、「お時間ありますか?」って今度は助手さんに聞かれて。 ついでに、歯のクリーニングまでしてもらいました。
いやぁ、気持ち良いっす。 今、流行らしい「ブランカ」とかってヤツあるでしょ? あれと同じようなヤツで、歯の表面をジェルみたいの付けて擦ってくんだけどね。 ジェルの爽快感がいいのかしらね?スッキリしましたわ。
でも、最後にもう一度消毒をってことで、針のついてない注射針みたいので切り口にチューってやられて。 これが、痛いのなんのって。沁みるっつーの。 ついでに、苦いのなんのって。苦いから唾液でるし、飲みたくないし。 爽快感が一気に不快感に変って、そのまま母上のお遣いで線香を買いに仏壇屋へ行った私。 これまた、チャレンジャーなことに、液が口にあるから喋れないっつーのに 「あのー。位牌入れる程度の小さい仏壇ありまふか?」なんて聞いちゃって。 わざわざ、倉庫にまで案内されちゃって。 買わなかったけどね。
果たして、明日はどこの治療をされることやら。こわこわっ
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