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2003年01月16日(木)
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誉めて欲しいのに言えないこと |
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寒いっす。 暖房を付けてはいるが、場所が悪いと思われる。 マウスを持つ手は右手なのだ。しかし、右には壁があり。 よって暖房器具は左の足元。 足は熱いぐらいに暖まれど、右手はひえひえ。
さて。 全く持って自慢に出来ないが、私は人が「当り前」という事が出来なかったりする。 いや、出来ないのでは無く。出来るが人より大変なのだ。気持ちの部分で。 逆に、人が出来ないっつ〜ことを、安々とする偏屈なヤツだ。
その「当り前」というのは、布団を干すとか、大掃除をするとか。 ともかく、日常の私から見たら重労働な家事のことなのである。 料理とか、ちこっと掃除機をかける程度では無いのでご安心を(誰に言ってるんだ?) ともかく、昔からそのクセは抜けず。 たまに、一気に布団を干して全てのシーツを洗い上げて、ついでに拭き掃除もしちゃった時なんか、誰かに誉めて欲しくて仕方なくなる。 それどころか、言葉だけじゃなく 「こんだけやったのだから、何かご褒美を」 と相手に求めたくなるのだ。
私にとっては、仕事は当り前の事だ。徹夜だろうがなんだろうが当り前だ。 生活がかかってるんだから、やらにゃ〜ならぬ事だ。 しかし、家事に至っては、やらなくても死にゃ〜しね〜っと思ってるので、 世の「女だからやって当り前」という態度の男には本気でムカつく。 それが、お相手との喧嘩の原因になることも度々だ。
そのお相手だが。 一昨昨日の大酔っ払いで先に帰った日。 その昼間に私は布団を全て干し、部屋をまんべんなく掃除してあった。 よって、布団が山のように詰まれた状態で飲み屋に出かけたのである。 ヤツが先に帰って、あの泥酔状態で布団を敷けるかどうか?それが私の不安ではあった。 いやぁ、しかしだ。 帰ってみると、やつはきちんと私の分の布団まで敷いて、こってり眠ってた。 偉いっ!偉すぎるっ!誉めてつかわすっ!
ついでに言えば。 私の方が仕事が遅い時が多いのだが、お相手の家に着くと、きちんと味噌汁から御飯から全ての夕飯の用意がしてあったりする事もある。 そして、時には「お前はちゃんと御飯を食べないから」だの「お前は野菜を食わなすぎるから」だの言って、 せっせと野菜スープを大量に作ってたり、嫌いなメザシを焼いて無理に食わせられたりする。 ああ、まったくもって、ヤツは偉い。
こう書き連ねると、やけに私が恵まれてグウタラをしているように見える。 確かに、飲み屋でその話をされると、私の分が悪くなる。 でも、私だって何もしない訳じゃない。 自分の家じゃないのに(いや、殆ど家状態でつかってはいるが)ちゃんと掃除もするし、御飯だって作る。 出したら元に仕舞う習慣の無い、ヤツのモロモロの品を、毎晩寝る前に仕舞うのは私だ。 そして、私は所により完ぺき主義だ。 掃除機だけカラカラかけるヤツと違い、私の掃除ははたきから雑巾から全てをフルにつかって、埃を残さないのだ。 そして、ついでに気付いた汚れは徹底的に落とさないと気が済まない。 だから、私は漂白剤が大好きだ。あれほど、楽しく爽快感が伴うものは無い。
要は、やらない時は全くせず。やる時は徹底的に。の省エネ女なんさ。
その一昨昨日の布団干しの時。 私は、寝汗を大量にかくヤツのマットレスに、カビを発見してしまった。 もう、見逃す事は出来ない。 乾くかどうかは分からないが、私はスチーマーを使用する事にした。 このスチーマーは、私が購入したもので、大掃除の時に主に使用される品だ。
スチーマーをかけると、みるみる茶色の汁が出てくる。そりゃそうだ。 布団なんて丸洗いしない限り、水につけられる事が無いので汚れが中に入っているのが常識だ。 私は、スチーマーをかけては、表面に浮いた汚れを乾いた布巾で拭き拭きし。 それを、5回以上繰り返してなんとか、カビ君が薄くなったので干した。 天気は良かったものの、中の方が乾いて無いかもしれないと思い、取り込んだ後には、ストーブの前に置いてみたり、ドライヤーをかけてみたりと。
ヤツのマットレスの為に数時間を費やしたっ
これは、誉められるべき事だろう。 して、ヤツが夕方になって電話をかけてきた。 これは、さっそく報告だっ!勢いよく私は言った。
「アンタのマットレスにカビがあったから、退治してやったぞ。」
これには、お相手も案の定感謝の言葉を返してきた。 さらに私はその労力を伝えたくて続けて内容証明をしようとした。
「スチ・・・・ ともかく大変だったんだぞ」
言えなかった。 スチーマーまで引っ張り出してやっつけたとは、言えなかったのだぁ〜(号泣)
それは何故かと申せば。 トイレの棚の上にあった、そのスチーマーの箱。 背伸びしなければ届かなかった、そのスチーマーの箱。 卸してみたら、そこには
エロ本が入ってやがったっ!
お分かり? ヤツが、大掃除の後。この年始中のどっかで置いたに違いないエロ本さ。 いや、置いたのではなく。
隠しエロ本さっ!
それを、見つけちゃったとは言えなかった。 前にもヤツが泥酔して、バカな場所に隠してたのを発見した事があるんだ。 トイレに入ったときに、足元に敷いてあるマットが妙に硬かったんさ。 何度ふみふみしてみても、やっぱり一部が硬かったんさ。盛り上がってたんさ。 めくってみたら、やっぱりエロ本があったんさ。
いやね。そん時は、ちと経ってから大笑いしながら言ってやったよ。 あんまりにもバカなところに隠すなよっ!ってね。 アンタのエロ本くらいじゃ、あたしゃ驚かねーから、堂々と置いとけっと。
でもね。それでも、ヤツは隠したかったんだよ。 これって、他の旦那様情報を聞いて分かったんだけど、悲しい男の性らしい。 隠したいんだと。隠すのが男の美学なんかどーかは知らないけどね。
よって、誉めてもらえる大変な苦労を、ヤツがスチーマーなんかに隠したおかげで言えない悲しい私がポツリと佇んだ訳だ。
くぅ〜〜〜っっ せっかく良い事したのに報告できないなんて〜〜〜〜っっっ
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