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2002年11月28日(木)
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会わず嫌い |
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うーーーーんっ せっかく自動車税が2万も戻ってくるのに、還付期限切れてやんの。 でも、電話してみたら返信する手間はかかるけど口座に振り込んで貰えるそうだ。 手続きに1-2ヶ月も掛かるとは、さすがお役所仕事だけど、忘れた頃のお小遣いとして楽しみにしておこう。
さて。 私のお客様には、外人さんも居たりする。 彼はとてつもなく、せっかちだ。まず電話でそう思った。 「はいはい。はいはい。」 まるで、早く電話を切りたいんじゃっ!と脅迫されているような気分になる。 ついでに、メールも簡潔だ。すこぶる短い。 私が出した10数行の質問に対し、そのまま返信で「必殺一行質問返し」をしてくる。 そりゃ、相手は客さ。挨拶文が無くてもいいさ。でも、その一行に凝縮されたであろう意味がわからない。
まるで、電話の会話と一緒だ。 こっちが話した内容に、唐突に「それは、出来るの?」と口を挟んだあの状態。 そんなメールなので、困り果ててまたもや丁寧な文章で聞き返しメールを送るのだが。 返って来た答えは、もっと分からない。 2-3質問してるのに、「それでいいです」じゃ、なんの答えか分からないだろうがっ! 彼には、一度会ったが、それでも苦手意識が私に根付いたままだ。
そして、今朝。別の客先の女性からメールが着ていた。日本人だ。 大抵、メールの差出人のところには、自分の名前が入っているのが通常だが。 彼女は「メールアドレスそのまま表示」だった。 うっかり、迷惑メールとして捨ててやろうかと思った(いや、冗談だけど)
そのメールがこれまた。 私が数ヶ月前に出したメールをそのまま返信にしたらしい。 つまり、タイトル部分が「RE:○○○○」と数ヶ月前の私が出したタイトルのままなのである。 内容とはてんで関係無いとは言わないが、いや、ほぼ関係無い。 そして、内容はやはりコヤツも簡潔だ。 いきなり、「コストと納期を教えてくれ」ときた。
実はこの客先。 我社長と相性が悪かったらしく、担当と言い合いした事があるらしい。 だから、もう仕事が来ないものと勝手に思い込んでいたのだ。 突然きた彼女の依頼メールの内容では、情報が少なすぎるために、私は電話をかけた。 本当はメールの方が楽なのだが、仕事だ。見積は早めにしないと急いでいるらしいし。
電話に出た彼女は、やっぱり早口だった。 というのは、数ヶ月前にはじめて会話した時も感じていたから。 そして、彼女は2-3分程度の電話の最後にこう言った。
「電話じゃなくて、メールで返事ください。」
いやいや。勿論、見積だからFAXかメールで送るだよ。 彼女の言い方は、「電話はかけて来ないで。忙しいんだからっ」を含んでいるように感じた。 そうね。私も仕事立てこんでるもの。どこの会社も忙しいわよね。分かるわ。 でも、多分、その答え方からすると、年がら年中、貴女は忙しい人なのでしょうね。
私は、声だけではナメられる程に電話では低姿勢。 他の客先の担当が女性である場合、大抵、事務所にかけずに、直接私宛に電話をしてくる。 そいういう人は、丁寧な言葉遣いながらもフレンドリーな感じだ。 だから、私も土・日だろうと、夜中近くだろうと残業をする彼女達の要望に応えて仕事をしている。 客である彼女達にも上司がいて、困っている立場は理解できる。 だから、一緒に一つの製品を相談しながら作ってるという、親近感が沸くのだ。
でも、今日のメールの客である彼女にはそれは無理だろう。 例え、この先長く仕事を依頼されたとしても親しくなりようが無い雰囲気だ。 客だから別に友達になろうとは思っていない。 でも、客の好き度によって、多少、力の入れ具合が変わるのは誉められたことではないが。 まぁ、好きな上司と嫌いな上司で、お茶の入れ方が変わるのと同じ程度のことさ。 まさに、「会わず嫌い」とはこういう事だろうと思われる。
彼女との電話の後、 「文明の利器(メール)だけで仕事が出来るのはいいけどさぁ、どうかと思うわ」 と独り呟きつつ、印刷業者に見積依頼の電話を入れた。
すると。
「明日ですねぇ〜、ちょうど社長さまに電話して御挨拶に伺う予定になってるんですよ」
と言われた。 勿論、社長も大事だが、彼と直接仕事をするのは私だ。
「明日って、あるひさんは御自宅なんですよね?事務所へはいかれないのですか?」
さらに突っ込まれた。 いわゆる顔合わせである。普通は会うべきだろう。しかし、私は出不精なのだ。
「はい。あまり事務所は行かないんですよ。車で1時間ちょっと掛かるんで、できれば避けたいかと(笑)」
(笑)なんて状況では無い。普通なら行かねばならぬことだろう。 業者は続けた。
「では、今度また改めてお会い出来ると・・・」
どうしても、いつかは会わなければいけないらしい。 まぁ、取り合えず、明日事務所に行かずに済めばそれでいいのだ。
しかし、落とし穴はここにあった。 印刷の依頼が客から来たことを、我社長に電話をしたところ
「明日さぁ〜、業者が来るから事務所にアンタも来なさいな。」
どっかのオバちゃんが、お茶の誘いをするような口調であるが、これは絶対命令だ。 無駄な抵抗で「HP作りが梃子摺っててぇ・・・」と言っては見たが無駄だった。 「他の仕事は?沢山あったじゃん?」と聞いてみたが、まだ上がってこないとされ無駄だった。
私としては、 「いいじゃん。会わなくってもさ。電話とメールとFAXで事足りてるんだもんっ」 なのだが、我社長にぴしゃりと
「仕事としては、顔を一度は合わせておくべきだ」
と言われ、すっかりヘコタレムードになった。
どうやら、私も今朝のメールの女性と同じ穴のムジナだったようだ。 多少、反省はしているが、やっぱり出来れば行きたくないのが本音である。
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