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2002年10月31日(木)

言いえて妙

昨日の日記を読んだ我姉妹に電話をしたところ、
私がラーメン屋を苦手とする理由が、他にあると発覚しました。
我姉妹曰く(注:食事前中後の方、すみませぬ)

「だって、アンタ、小さい時にラーメン屋でもどしたからだよ」

だそうで。
ああ、納得です。私はラーメンを嫌いではありません。
美味ければ、そのスープまで、一滴も残さず飲みたいという意思はあるのです。
私は、味噌汁でもラーメンでも、スープの最後の部分が一番の好きなのです。
しかし。そこへ辿り着く前に。ヘタすると、麺をすすってる時点からうぇうぇうぇっとなっちまうのです。
これは、きっと「麺と一緒に空気を食べているためだ」と勝手に解釈しておりましたが。
実際は、まさか2-3歳の頃の「ラーメン出ちゃった」事件のトラウマだったとは・・・
恐るべし。潜在意識ってことにしときましょう。

先日、テレビを観ておりましたところ、TOKIO(今、一回カタカナで「トキオ」って打ってビックリ。変な名前で思わず確認検索掛けちゃいました)の番組にて。
ゲストの「石田ゆりこ」が、妹の「ひかり」の幼少の頃の話をしておりまして。
彼女は表情も変えずに、ずっと妹のひかりを
「猿だなぁ・・と思って見てた」
と語っておりました。スイミングに通うひかりの送迎をしながら、泳ぐひかりを見ては
「猿が泳いでる・・・」と思っていたそうで。

芸能界に入ったきっかけは、最初はゆりこの方がスカウトされ、母親に「隙があるからよ」と怒られたとか。
が、その後、妹のひかりも同じ人間にスカウトされた時には、母親は
「ほら、誰にでも声を掛けるんじゃないのっ!」と仰ったそうで・・・
何やらこの会話で、妹という立場のひかりが、どのような目で家族に映っていたのかが、分かる気がしました。

ここで分かることは、どの兄弟姉妹でも、下の子はいつでも「猿」だと思われるケースが非常に多いということ。
我家は3姉妹。
喧嘩した時には、必ず「ブタ○○っ!」と名前の前にブタをつけるのが慣わしでした。
また、三人揃って名前が二文字なもんだから、呼びやすいことこの上無いのですわ。
しかし、何故か私だけ「○○サルっ!」とサルになっちまっておりました。
確かに、小さい頃、他の二人は体格も良かったのに比べ、私だけ未熟児と言わんばかりに小さく、(今は一番デカいけど)細く、キーキー高い声でじゃりんこチエ(古っ)のように動いていたので、他の二人と同じ「ブタ」類には属せなかったのでしょう。

それは、小さい頃の話です。
大きくなると、さすがに「ブタ」だの「サル」だのとお互いを呼ぶことは無くなりました。
代わりに・・・確か、あれは高校生か社会人成り立ての頃だったかと。
我姉妹1号が、久々に実家に来た時のことです。
寝起きのスウェット上下で、一階の居間に降りて行った私に、1号は言いました。

「アンタ、『うなぎいぬ』みたい」


・・・・言うのことかいて『うなぎいぬ』とはっ!
どうも、私が上下同じ色のセットを着ていることで、彼女の目には『うなぎいぬ』に見えるらしいのです。
『うなぎいぬ』っつーのを、実際にマンガで観たことがあれば分かるでしょう。
「胴が長くてマヌケな体型」だという印象を受けている人間が多いハズです。
・・・くぅぅぅぅぅっ

それから数年後。
ネットを始めた私は、チャットやらで男性に、「どんな体型?」と聞かれると必ず
「うなぎいぬ」と答えるようになりました。

しかし、そんな「うなぎいぬ」な私は、漫画の世界だけでは留まらず、おとぎ話にまで登場します。

昔々、金蔵と申す正直者が住んでいました。ある日、若者が動物を苛めているのを見た金蔵は、あわれに思い、有り金をはたいてその動物を買い、放してやりました。
やがてその夜、金蔵の家にすごくきれいな女が現れて、「私をあなたの妻にしてください、何か働かせてくださいと」と言いました。
金蔵は、断りきれず、その女と一緒に暮らすことになりました。

さて。ここまでで、分かる方は分かるでしょう。

ある日の事。女は「ご恩返しをしたいので、7日間、決して私の部屋を覗かないでください」と言います。
昼も夜も、女の入った離れからは、コットンコットンという音が続きました。

昔話の登場人物は、決まって、我慢強く無いものです。
そう。見ちゃいけないものを見てしまうという・・・

さて。ここで、絵本を想像してその挿絵がどんなであったか思い出してみて。
深夜に蝋燭のわずかな光の中で、コットンコットン働く女。
その姿は、『影絵』となって、映し出されます・・・・・

なんとっ!鶴が機織りをしているではありませんかっ!



まことに美しい「鶴の恩返し」でござります。
さて、それが何か?と申せば。前にも書いた記憶があるのですが、この私。

「麺類を食べるその姿」が「鶴の恩返し」だと言われております。

どんなかと言いますと・・・・


こんな感じ・・・

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みょう【妙】
(1)非常にすぐれていること。なみはずれてすばらしいこと。また、そのさま。「造化の―」「人工の―をつくす」「言い得て―だ」
(2)普通と違っていて変なこと。不思議なこと。また、そのさま。「―な話」
                             goo国語辞典より