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2002年08月30日(金)

眼力

昨日の日記が長すぎて(毎度のことだが)書き忘れたが、やっぱり引っかかった。
何に引っかかったって〜と、案の定の視力検査だ。
よって、まだ新しい免許が来ないあたしの免許証の裏には
「条件変更
 眼鏡等(小特車、原付車を除く)」
という判子がポンと押されてしまったのさ。
ってことで、こり。



本日は「少女漫画風」にて。
あ・・・ちとデカかったな。雑なのが丸見えだ・・・まーいっか。

して、視力検査。念のため、眼鏡は持っていってた。
担当は、若いのかそれなりの歳なのか分からないが婦警さんだ。

「はい、じゃーこれ」
「右」
「はい、これは?」
「左」
「はい、これ」
「う〜・・・・・・・・・・・分かりません」
「よーく見てみてっ」
「ん〜・・・・・・・上?」
「違います」
「じゃぁ・・・・・・右?」
「よ〜く見てっ」
「下・・・・に見える気が・・・」
「違います。じゃ、右目ね」
「右」
「はい。これ」
「う〜・・・・・・上?」
「よーく見てっ」
「え〜・・・・・・・・・分かりませんっ」
「よ〜く見てっ」
「見てるんですが・・・え〜〜〜〜っじゃぁ、下?」
「違います」
「ん〜〜〜〜・・・・・・ごめんなさいっ!見えません」


こんな、不毛な会話が左眼右眼両眼と続き、またもや左眼から検査しなおされた。
大体、なんで見えなくて謝らねばならぬのだ?
ここでも、歯医者同様、何故か悔しい思いをしてしまった。

っつーか。
いやぁ・・・・・よーく見てっ!って言われても・・・
よーく見なきゃ見えない物は、運転してたら尚更見えないでしょうが?

背後には、待ち行列が続いている。
かなり、いや〜〜〜な感じ。
よって、あたしは、左・右・両・左・右となった辺りでとうとう言ってやった。

「もう、これ以上は見えませんっ!」

そして、視力検査の箱から眼を外し、婦警さんに半笑いを浮かべつつ
「5年も前なんで〜、視力悪くなったんだと思うんですよね。眼鏡持って来ましたから」
と訴えると「あら、持ってるのね。じゃぁ、かけて」と言われ、
眼鏡あり両目で2つの問題に楽勝で答えて解放された。

にしても、なにやら、婦警まで大柄な感じの警察署だこと。

して、最近なのだが。っつ〜か、昔からか。
あたしは、結構、その場の勢いでうっかり発言をすることがある。
いや、酔ってる席でのことなのだが。
例えば。
その場にハゲている人がいるのに、「ハゲだから」と言ってしまう。
いやいや。本人に言ってるんじゃなくて、別件の話として言ってるのさ。
でも、気にすべきらしい。ハゲがいたら、ハゲって言っちゃいけないらしい。

よく行く飲み屋に、ペンキ職人さんがいつも来る。
普段は感じなかったのだが、この間のバーベキューの時に連れてきた若い衆と、乗っている車を見て
「ガラわりっ!」
と思ってしまったのだ。
でも、あたしにとっては「ガラわりっ!」は別に悪い意味じゃない。
どっちかって言えば、ガラ悪い人は見慣れているし、好きなタイプなんだな。
それからというもの、そのおじちゃんが
「若い衆連れて、花火大会に行ってきた」
と言えば
「それは、相当ガラ悪かっただろーなー」
とつぶやき、お相手に「お前っ!失礼だなっ!」と怒られることに。
でも、当のおじちゃんは「うん。皆避けてたよー」と普通に答えてくれる。

して、先日。
そのおじちゃんが眼鏡を取り出した。金縁で横長の四角いレンズが小さい眼鏡。
想像しただけでも、ちょっちガラの悪さは分かるだしょ?
あたしの隣には、祭り帰りの神輿を担ぐ格好をしたキャンギャルが職業の女子が居た。

その子って、あたしと同じ名前なんだけど、ハッキリ言って怖えぇぇっって感じの子なのよね。
声も低いし、言うことがキツいし。
その子が、その金縁眼鏡を掛けてみた。
思わず、あたし
「ガラわるっ!」
と咄嗟に一言でちまった。
「ひど〜〜〜ぃっ」
と言われ、ハっと気付き、その後は謝り倒しておいたけど。

あたしも前に、待ち合わせした時に「ガラ悪くて怖いんすけど」って言われたけど、なんとも思わなかったし笑ってたんだけどなぁ・・・
彼女は、嫌だったんだろうね。
まーね。確かにあたしも「元ヤンキーでしょう」ってしつこく言われると、さすがに頭に来るけどね。
事実無根も良いとこなんでね。

そして、勿論、お相手にも「お前、失礼だろう」ってまたもや怒られましたが。
そんなことが最近続くので、ふっと考えてしまったのですわ。

「ああ、どうやら、あたしはうっかり発言が許されない年齢になったのだな」

ってね。
昔は平気だったのにな。
ハゲの部長にハゲって言っても、全然嫌味と思われなかったし、返って笑いになってたし。
「あるひちゃんには、かなわないなー」
なんて、大らかに、あたしのズバズバキャラを笑ってもらえてたのにな。
もう、通用しないのかな。
ズバズバ言って許されるには、やっぱり年齢制限あるんすか?

だとしたら。
歳を取るって、あたしみたいな人間には不利としか思えない。
あたしは、自分の事さえネタにして切り売りするようなタイプだ。
そう。さんま系。まるで芸人のようだと言われたこともある。
人のことに対しても口が悪いが、自分の話についてはもっと悪い。
それで、世の中通って来た。それで、楽しい酒を飲んできた。
だのに・・・・・・

が、ちょっとだけ救いの道が。
単に、飲んでる相手が悪いんじゃなかろーか?
皆、大らかさが足りないだけじゃなかろーか?
笑いのツボが違いすぎ、神経質すぎるだけじゃなかろーか?
そーだといいな。そーじゃないと、世の中つまらんな。

な〜んてことをブツブツ考えていた時に、ふっと思い出したことがある。
タイトルの「眼力」。
「ガンリョク」って意味では「視力」とか「洞察力」とかって意味らしいけど
「めぢから」って意味で使うとすれば・・・・・・・

昔から(もう、中学の時から)目つきの悪さには困ってた。
本人の意識するところじゃないので、ますます「目つき悪い」って言われると困惑してた。
相手を睨んだ時にはいいが、なんでもない視線を送っただけでそれじゃぁ、堪らん。
父上も、目つきが悪かった。だから、親譲りだ。どーにもならん。
前に父上と一緒に飲み屋に行ったとき、ふいに目つきが変わったのであろう。
ママさんが父上を見て、急に
「○○(名字)さんっ!」
と父上を制止するかのような呼びかけをした。
後に続くのは、「○○さんっ!ダメよっ!」とか「やめてっ!」とかなんだろう。

父上は、何もしちゃいない。
怒鳴っても文句言っても居ないし、席を立とうとした訳でもないのに、この言われよう。
どうよ?

っつ〜か。そんぐらい、迫力のある眼の力があるってことか。
それを譲り受けたあたしの眼。
普通に見つめて「睨んでる」と言われる。
だので、眼をあわさずに会話をすると
「つまんない?」
と聞かれる。
一体全体、どーーーーーしろって?

が、しかし。
笑うと、全然違う眼になるという。
小学校の卒業の時に、サイン帳なるものをクラスで回した人も居るだろう。
今は、やんないのか?わからんが。
それぞれのクラスメートにメッセージを書いてもらうんさ。
そこに半数近くの女子が、あたしへのメッセージとして

笑うと可愛いよ

と書いてくれた。
あくまでも、笑う『と』なのだ。
他には

言いたいことが言えていいな〜

の類がいっぱいだった。
あたしは、何でもズバズバ言い過ぎる性格だったらしい。
一番、きてたのは、クラスの中でもいぢめっこ的な存在の女子のメッセージだ。

笑うと可愛いよ

でも、相手の気持ちも考えてね



やられた・・・・・
でも、イラストの上手いその子は、「あるひの笑顔」とタイトルつけて、沢山のあたしのスマイルイラストを描いてくれていた。
他の子も、何人か、笑顔特集とかってイラストを描いてくれた。

そうそう。その頃、父上と一緒に買物に行った先々で、よく
「お父さんに似て、優しい目ねぇ」
と店のオバちゃん達に言ってもらえた記憶がある。
小学生までは、あたしの目つきは悪くなかったのかもしれない。
中学に入って、なにやら小学校の時とは違い、あまり喋らなくなってから、「目つきが悪い」説は囁かれ始めたみたいだ。

っつ〜か。
中学のころって、まだ長いスカートが流行ってた時期だもんな。
ツッパリの最後の頃だもんな。
だから、そんな感じの風潮だから、目付き悪いとかそんなんが話題になったのかもしんないね。

社会人になってから、あたしはこの眼に特権を見つけた。
本人、何の意識も無いが。
「その瞳で頼まれると、嫌って言えないんだよなぁ〜〜」
っていう人が、何人かいて、その度に度肝を抜かれた。

いやいや。仕事上の頼みごととか、そのテープ貸して?とかそんなことだ。
元々、人に媚びる性格でも無いし、少女漫画ちっくな可愛い服装も嫌いな人間なのであるからして。
そんな事を言われると、逆に悪いことをしたよーな気分になったものだ。

意識してその特権を使ったのは、深夜のタクシーを捕まえる時ぐらいか。
長い行列にうんざりし、ちょいと外れた道を歩き、たまたまジュースかなんか買ってるような停車中の運ちゃんに
「○○まで、ダメですか?」
と尋ねると、ほぼ100%。Uターンだろうがなんだろうが、乗せてもらえた。

そして、今。
あたしは、3年ほど健康保険に加入しておらず、その間の請求がドバッときている。
役所に行って、これは支払いきれませんっ!と、交渉しなければ大変なのだ。
そこでだ。

「無理なんです。なんとかしてもらえませんか?」

と瞳で訴えることは、果たして今でも有効なのだろうか?
と、自分の眼力を役所で試そうと企んでいるのである。

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