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2002年07月10日(水)
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傘 |
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動きがミョーです。まー、気にしない方向で。
なんか、台風接近なんだそうで。 本日もまたもや寝不足気味です。 っていうのは、お相手の仕事は大雨だとお休みだからなんですな。 おかげで、連日の睡眠不足を解消すべく、昨夜も0時台に眠りにつき、朝9:10まで眠っているハズのあたしは、ヤツの帰宅音と共に眠りから覚め、更には点けたテレビによって残り1時間もの睡眠を妨げられました。
眠った子を起こしてはなりませぬ。あたしゃ、めっちゃ不機嫌です。 「アンタは知らないかもしれないが、あたしはまだこってり眠ってる時間なんすけど?」 テレビをのうのうと観ているお相手に怒ってみました。 「だって、休みになったから嬉しいんだもん」 まるで、子供のような回答が帰ってきましたので、襖を閉めて我慢して二度寝。 携帯の目覚ましが鳴り、仕方なく襖を開けて起きると 「台風がきた〜〜っ!たいふーだぞぉ〜〜〜〜っ」 と嬉しげにヤツが呪いの呪文を唱えます。 普段なら、ヤツが休みの時は嫌がらせの如く、あたしも一緒に居てやろうと思うのですが、本日は残念ながら仕事があります。 「お前はなんなんだ?あたしが仕事があるってぇ〜のに、睡眠を妨げやがって」 と二度目の怒りをぶつけると 「仕事あんの?残念だなー。ランチ一緒にしようと思ってたのにぃ〜」 と、嫌がらせを仕返されました。ランチ・・・懐かしい響きですな。 「アンタ、一体、テレビのボリュームは幾つさっ!」と確認をすると「8」だと言います。
最近のテレビは高機能でして。「クリアトーン」なるものにすると、人の声だけハッキリ聞こえるんですな。 「あたしは、アンタが寝てる時は、いつだって1か2にしてんのにっ!それでも、アンタは時々うるさいって言うじゃんかーっ」 朝から、ボリューム論争が始まります。 「確かに、台所で点けてたテレビは五月蝿かったよね。ごめんね。」 と、寝ている隣である居間のテレビのことは棚に上げ、ヤツが謝ったのでとりあえず打ち切り。 そして、あたしは「お弁当もって帰る?」というヤツの甘い言葉に機嫌を直し、帰宅した次第であります。
人が作った弁当はおいしいです。 お相手の唯一誉められることは、朝5:30におきて、自分でせっせとお弁当を作り、水筒を用意し、ゴミの日には何があろうとも分別して出し、黙って仕事に向うところです。 先日、お手洗いに行きたくて目が覚め、しばらくヤツの弁当作りを眺めておりました。 ナポリタンスパを引き詰め、その上に可愛らしいハンバーグが2コ。そこへ更に可愛くケチャップが飾られました。まるで、幼稚園児のお弁当のようです。 全ては冷凍食品の為せる技ではあっても、少々羨ましくなりました。 でも、その日、ヤツはそのハンバーグを二個とも取り落とし、おかずがスパだけになったと泣いて帰ってきました。 そして、本日はシューマイ弁当です。
ああ、傘ですな。 通勤をしていると、傘って邪魔になります。混んだ電車では、嫌がらせの如く、足にペッタリ張り付いたりします。 あたしは、細心の注意を払って、出来る限り自分の前に傘を持ちます。人様を濡らすよりは、自分が濡れるしかないかと。 あたしは、こんなにも気を使っているってぇ〜のに、世の中には考えない人間が多すぎです。 大体、先端が尖った傘=凶器になるってぇ〜考えが足りなすぎます! ストッキングはデンセンさせられるし、ロクな事はありません。 電車で踏ん張っている、その靴の中に、傘の先っぽをさされたことありません? クツベラじゃねーんだから、そのトンガリ利用して入れてくれなくて結構なんですわ。 第一、靴はちゃんと履けてるんすからね。逆クツベラ現象で靴が脱げちまうってーのっ! 靴の中に入れられるのも最悪ですが、ヒールでそれじゃなくても体重がかかって少々痛めの足に、その傘を地面にトンと置くかの如く刺すヤツもいます。 あたしは、大人になってもしもやけ族なので、冬場にそれをやられると悲鳴もんです。 「いてっ」思わず声が出て、相手が謝れば許します。が、所により、しらんフリする輩がいるから嫌になります。 そんな時は、電車の揺れを最大限に利用して、傘の変わりにピンヒールの先端で踏んでお返ししますがね。
まー、大概は、朝から気分が悪くなるのも嫌なので怒らないことにしてました。 大概のことは、傘には神経が無いんだからで済ませることができます。 余談ですけどね。リュック背負った人間。なんとかなりませんかね? あの背負ったリュックで弾き飛ばされたこと、数回どころか数十回ありますね。 でも、この時も仕方無いんですわ。「リュックに神経は通ってない」んですから。 あと、オバちゃんっ!なんて、ペッタリくっつくわけ?クソ暑いのにさー。終いには、人のこと手すりだと思ってるんでしょーか?捕まって来る訳ですわ。 そんな時も仕方ないです。オバちゃんの皮膚は神経通ってないんですから。 年々、人の皮膚は硬くなると申します。鮫肌って言うんでしょうかね?ちょっとやそっと触っても、硬いもんだから神経系統に伝達されないんですな。 だので、あたしは、オバちゃんに関しては怒らないことにしてます。 あ・・・若いギャルは別です。そいつらがペッタペッタくっついて来た日にゃ、物凄い表情で睨みます。 だって、あいつらの皮膚は敏感なハズですからねぃ。まー、今の汚ギャルの場合は、皮膚の上の層によって感じないかもしれませぬが。いやだいやだ。
このように、あたしは長年の通勤により、かなり心が広がりました。 が、一つだけ。どーしても、何がなんでも許せない! そりは、やっぱり傘ですわ。傘の先端なんですわ。 階段で、傘を横持ちする人いますね?カバンの取っ手を持つ手に地面と平行に傘を一緒に持つ人。 普段の道路でも、勿論いますけど、通勤ラッシュのあの階段ですわ。 階段は斜めってますな。よって、前に歩くそいつの傘。 しかも、後ろに先端もってきやがってたら、ちょうど良い具合に、あたしの首とかに位置するんですわ。 まるで、時代劇風に刀を寸止めされて、「命だけは勘弁してやる」状態なんですな。 万が一。ちょっとのハズみで転んだら、あたしはイチコロです。 でも、いちいち声を掛けて「あのぉ・・・・怖いんですが?」なんて言いたくありません。 よって、以下のような行動になります。
ます、あたしは歩く時には傘を自分に平行に、縦にして傘の中央より上目あたりを持ちます。 地面について、階段で弾んでも危ないですから、宙に浮かせるんですわ。 こうすると、大概手を何かの弾みで振っても、傘が揺れる半径は少なくなり、大概人にぶつかる事はありません。 その手をですな、ちっと前方に捻ります。目の前の不届き者の傘の先端にコツンと当てるんすな。 大抵の人は、何かが当たると「おや?」と思います。人とぶつかる事を好む人は少ないですから。 最初は軽くです。しかし、気付かない人も居ます。仕方無いですな。 次は、ちょっとだけ手首を外側に捻ります。ほんの少し、前方の不届き傘が横に動きます。 大抵は、この段階で気付きます。自分の意志ではなく、何物かの障害物があったと認識できるハズですから。 しかし、それでも尚、知らないフリをする寝ぼけた人間も居ます。仕方ないです。 人の手は、グーの形になって物を持ちます。横への衝撃では、指が柔らかく動くため、大した振動は伝わりません。 ではでは。そりでは、参りましょう。 今度は、狙いを定め、手首を上方向へ思いっきり捻ります。 お見事命中!すると、目の前の不届き傘が上へと弾かれます。 これが如何なる効果かと申しますと、上へと弾かれた傘によって、手のひらに振動が伝わります。そこからは真っ直ぐ上へ伸びる腕があります。 腕には、骨がありますな?そして、肩へ続きますな?ええ。分かりますね?痛いんですわ。 所によっては、ビリビリビリってなる時もありますな。これなら、気付かないアホは居ません。 「危ないんだ」と気付いてはくれずとも、「痛い」という思いから、傘の持ち方を変えてくれるでしょう。
この際に、絶対にしてはならない事は、自分の腕を動かすことです。手首だけです。 腕を動かすと、近隣の通勤者に悟られると同時に、水が飛んで迷惑をかけたり、時には後ろの人にまで被害が及びます。 そして、前の不届き傘の持ち主が振り返ったとしても、絶対に目を合わせてはなりません。 朝の忙しい時に、言いがかりをつけられるのは嫌ですから。 その為にも、まるで自分の傘は自分と一体化して、微塵も動きませんでした状態を保つのです。 なので、動かすのは、手首のみ。お分かりでしょうか? 万が一、不届き傘野郎に気付かれて、目が合ってしまった際には、首のみを前にちょこっと出して「へ?」という顔をします。 何かありました?って顔ですわ。朝から勘違いで喧嘩をするのを大抵の人間は嫌がりますからね。 万事なにごとも無かったかのように、その後の通勤ラッシュの波は、改札へと向うわけです。
へへ。 こんな事を無言で日々するというあたしを、友人は「私には出来ないよぉ」と泣きながら誉めてくれました。 彼女には、他にも正しい電車の乗り方を数々伝授しましたが、やはり出来ないらしく、今でも毎日ラッシュに耐えておられます。 通勤ってヤツは、そんだけで身も心も大変やられてしまいます。 あたしは、一時間は乗車率200%どころじゃねーって感じの東海道線に揺られていたんです。 一駅10分近く開かない扉。チカンわんさか。乗れない・降りれない当たり前。容赦しねーって中で、あたしはヒールを履き、時には重い書類を持ち、賢くなりました。 いかに快適に通勤を楽しむか。それが、仕事よりも大きな課題だったOL時代。 と言っても過言ではありませぬな。
あ、そうそう。傘、電車に忘れたことあり? 前に、超満員の電車から降りた一人のおっさんの叫ぶ声がしたんすわ。 「あーーーっ!かさぁ〜〜〜!」 すると。 奥の方から、電車の中の人々の頭上を飛んで、一本の傘がホームに舞い降りました。 そのタイミングで扉が閉まり、去り行くホームを見ると。 おっさんが嬉しげに傘を持って振っておりました。美しい出来事でありました。 そういえば。前に常連の飲み屋で店主に「傘、忘れませんでした?」と聞かれました。 いいえ。忘れません。あたし、傘、忘れたこと一度もありません。 傘にも色々あるけれど、まして、そんな傘(TT)
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