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2002年06月21日(金)
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カフカ 〜変身〜 |
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我姉妹から「大体、長すぎるんだよっ!」と苦情を受ける日記を読んで下さってるのは、ここ数日MY登録していただいてる片手さえも余る方のみでございます。 盛大なる感謝の念を込め、本日もMYの皆様のみのお目にしか触れないであろうことを予測し、ここに我姉妹発覚驚愕日記を記します。
へーへ。前フリも長いっす。まだ、続きます。だけど、読み日記です。ジャンル間違えては居ません。
今朝、我姉妹に電話しました。ヤツのHPに力作をアップしたので御報告がてら。 その時に「閉鎖します」ってタイトルつけると観る人が増えるって話をしました。 すると・・・「あたしも付けてみよ〜」と申します。彼女の野望は以下のとおり。
----------------------------------------------------------- 『閉鎖のお知らせ』
なんちゃって。腸閉塞でした〜〜〜っ♪ -----------------------------------------------------------
もしくは
----------------------------------------------------------- 『閉鎖のお知らせ』
なんちゃって。閉経でした〜〜〜〜っ♪ -----------------------------------------------------------
・・・・・・
あたしは、アンタに閉口。辟易。閉鎖にしたい。国交断絶へいさっさぁ〜〜だっ! 数日前から我姉妹は「カフカって、アンタ読んだことあるよね?」などと変身話を持ちかけてきます。 我姉妹は、その本を「あたしの所からかっぱらってきた」からあるんだと思い込んでいるようです。 違います。あたしが若気の至りで読んでいたのは『若きウェル テルの悩み』です。この本を実家の部屋で発見され、我姉妹に大笑いされたのを今でも鮮明に根に持って覚えてます。
して、本日は、そんな我姉妹解説によるカフカの「変身」の内容です。 読まれた方は多いのでしょうか。名作ですな。ちなみにあたしは、読んでません。 (電話での会話の為、本当は内容の流れと合ってませんでしたが、できるだけまとめてみました。)
ある日、目が覚めたら虫になっちゃってたのよ。 でね、虫になった彼はなんとか立って歩こうとしたのよ。でもね、上手く歩けないの。 で、バターンって倒れたらね、彼は沢山ついている足の動きが良い事に気付いたの。そりゃそうだよね。虫なんだもん。立って歩く方が無理があるってもんだ。 でね。虫になった彼は、だんだんと壁に張り付いたり、天井に張り付いたりするのが楽しくなってくるわけ。 人間でありながら、虫である楽しさに目覚めていくのよ。 でね、彼を面倒見てくれたのは妹なのね。で、母親は息子だって分かってるんだけど、だから息子の気持ちを分かってあげられるのは自分だって思うんだけど、姿を見るのが嫌なのよ。父親は、あくまでも威厳を持っているわけ。 家族はね。彼を部屋に閉じ込めてしまうの。彼もね、姿を見せないように、自分で布をかけてみたりして自分の姿を隠したりするのよ。 家族がなんで虫を彼だって分かったかっていうとね。 ある朝、起きて来ないな〜って思って部屋を開けたらね、彼のベッドに虫が居たからよ。中からカギかなんかが掛かってて、彼以外の人間が虫になりようがなかったからでしょ。 で、その世話を主にしてくれてた妹が、ある日、兄である彼の部屋を片付け様って母親に言い出すの。虫だから、這って歩く訳じゃない?家具とかがじゃまなんだよね。 でもね、母親は家具とか全部片付けちゃうと、彼が人間に戻ろうとしなくなっちゃうんじゃないかって、反対するのよ。 でも、いつも世話してるのは妹な訳だから、絶対的な権限は妹にあるわけ。 その母と妹の会話を、彼は聞いてたわけよ。母親を驚かさないために、椅子の下に隠れてね。 で、彼の部屋には、彼がとても大切にしている絵が壁にかけてあってね。それを片付けられるのが嫌だと思ったのね。 だから、彼は絵を守るためにお腹の下にペタッと貼り付けたの。壁に張り付いたわけ。これなら、誰にも取られない。安心だってね。 でもね、それを見た母親がね、気を失っちゃうのよ。 結局ね、彼は死んじゃうんだけどね。致命傷になったのは父親の投げた林檎なんだよ。刺さった林檎が致命傷になって死んじゃうの。 自分の息子って分かってても、やっぱり虫は見たくないんだろうね。その姿は見るに耐えないんだろうね。病人を見舞いに行けないっていう心境に似てるよね。 でね。虫である彼が死んだ後にね、お手伝いさんが言うの。「もう安心してください。虫は片付けましたから」って。 なんか複雑な感じよね。 その後、久しぶりに家族3人で電車に乗って出掛けるの。 ほら、今までは虫がいるから、誰かが見張ってなきゃいけなくて、家に居て監視してなきゃいけなかったから。 家族3人で出かけてね、なんだか明るくなるのよ。日が差したって感じ? なんとも言えない読後感なのよね。
これを聞いたあたしは、我姉妹に問い掛けた。 「これ、名作だろ?なのに、なんでアンタから聞くとカルく聞こえちゃうんだ?」と。 我姉妹の答えはこうだった。
「だって、面白かったもん。前半なんて、うはうは笑いながら読んでたよ。これは、そんなに深く考える本じゃないなって思ったよ。本当は色んな意味合いが込められてるんだろうけど、そこまで私は深く考えられないからさ。」
ええ。あたしも、貴女の話を聞いて、なんとも言えない聞き後感を味わいました。危機感も味わいましたがね。へ。
さて。これを読んで、我姉妹の日記を知る方は、如何様な感想を持たれるか。 あたしは、声を大にして言いたい。
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