寺本写真館職員日報
寺本写真館



 余波。

今週は週5でバイトの寺田です。

色々と言いたいこともありますが、
今日は先日起こった思い出すのも辛い事件について。


小学校6年生の女児が同級生の女児をカッターナイフで
殺傷してしまったという事件が起こったのは皆さんも
十分に知る所でしょう。

最初に耳に入れた瞬間、誰もが驚いたと思います。
非常に胸が締め付けられる思いでいっぱいでした。

インターネット、BBS内での書き込みに怒って起こした
事件と伺っていますが、それを聞いて更に驚きました。

同じネット界での一管理人として、現代でのネットの持つ
重み、重要性を改めて考え直していこうと思いました。

それだけではなく、僕にも小学校6年生の妹がいるから
余計に今回の事件に敏感になっていると思います。

自分の周りは大丈夫というおごり、安心感の元に突然、災難はやってきます。
自分も例外ではないという意識を詰めに持つのは大事だと思いますが、なかなか
そうはいきません。

今回亡くなった女児に、心よりご冥福をお祈り致します。


今の時代は何か悪い事が起きるとすぐにそれを「なくす」、
ということが行われるような気がします。

遊具で怪我をしたら、遊具は撤去。
外で遊ぶのは危険だから、家の中でしか遊ばせない。

僕らの小さい頃、当たり前だったことが、今の社会では
すでに非常識ともとれる行動だったと思わされることも
しばしばあるようにも思えてきます。

たった22年やそこらしか生きていない、こんな僕にも、こういうことが言えるくらい、現代は激動なのかもしれないけれど、
簡単に物事を止めさせるのではなくて、時にはその危険性を持ってして、子どもに自分が今していることの大事さを教えてあげるのも教育の一つだと思います。

今の若い世代が、「恐いものしらず」で「何をするかわからない」と言われるのも、
『臭いものにはふたをする』という気質が絶対に影響してるのではないでしょうか。

僕は子どもには、外で元気に遊んで欲しいし、時には怪我をすることだってあるかもしれへんけど、そういう経験をもとに、色んな意味で強くなっていってもらいたいと思います。

「最近は変な人が多いから外に出したくない」のであれば、大人が巡回するだの、何らかの対策があるだろうし、
「公園は遊具があるけど、危険で遊ばせたくない」なら、定期的にしっかりした検査を行うといったようなシステムを早く作れば済む問題じゃないのか。

まだ若いとは言いつつ、僕らかてもう立派な大人やと思うし、それなら、それこそ自分の妹や、まだ見ぬ将来の子ども達が安心して遊んで大きくなっていってもらえるような社会を、大人じゃなくて、僕達が何とかできないものではないだろうか。

言うのは簡単やけど、実行するとなるとかなり困難。
でも誰かがやらなきゃ始まらん。
それは十分にわかってるねんけどね。

かなり最初と話がずれちゃったけど、最近はあの事件以来、ずっとこういうことを考えてて
ま-た鬱で家に引きこもってました。

何かしたいけど、今何もできない自分がごっついはがゆくて。

小1の時、妹を亡くして、「妹の分まで一生懸命生きよう」と
思ったことを、今回の事件を通して改めて思い出しました。

人の命は尊いもの、決して簡単に奪えるものではないもの。

常日頃から僕は、自分が逝く時、みんなに悲しい顔じゃなく、
「あいつは笑顔で送ってやろう」と、いわれるような人生を送ろう、と思ってます。

だからこそ、一生懸命の人生を。

久々に日記を書きながら感情が高ぶるのを感じました。
もう少しで泣いてたかもしれません。少し危なかった。

重い内容でごめんなさい。でも言っておきたくて。
てらだ。

2004年06月10日(木)
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