日々のあわ
あかり 



 彼らの小さな社会

子育てに関して理想だと思っていることの一つに、
核に親が居て、なおかついろんな人が、(言葉が適切ではないかもしれないが)「よってたかって育てる」というのがある。

他者に任せるという意味ではない。あくまでも核に親があっての話。
祖父母から学ぶことも多い。もちろん保育園や学校の先生、友人達、近所の人々からも子供達は多くを教えられるからだ。

先日、洗濯物をたたみながら、長男Rと次男Kの会話をなんとなく聞いていた。

R「ねぇ、Kちゃん。いっちばん偉い人はだぁーれだ」
(なんと唐突な質問だこと)

K「パパ!」
  (即答だ・・・)

R「えー。ママだって偉いよ。ごはんつくってくれるし!」
(もっといろいろしてるけどなぁ:笑)

K「じゃぁ、おばあちゃんもだ!美味しいよねっ、ごはんー」
(たしかに。母もそう思う。)

R「でも、僕だってえらいよ。毎日がんばってるしー」
  (そうね、いろいろね。)

K「じゃぁ、Kちゃんもだぁー!がんばってるしー」
  (だよねぇ・・・)

R「先生も偉いんだよ。お泊り会のときに『今日は先生がお母 さんになるから』って言ったよ」 
  (じーん。)

K「じゃぁ、やっぱりママだ!」
  (・・・ん?)

と、こんな6歳児と3歳児の会話だったのだけど、
それからもどんどん身近な「偉い人」が出てくる出てくる。
その理由がいちいち可笑しくてにやにやしながら聞いていた。

そうだよ。それが君たちの小さな社会。
目を見開いて沢山学んでほしいよ。と、母は笑いながら洗濯をたたむ。



2003年12月07日(日)
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