|
|
■■■
■■
■ 尼寺へいけぇッ!
「萬斎さんのあの口調であんないい方されたら、べそかいてすぐ行っちゃうよ。私。」 と、隣で観劇していた友人が言ってた(笑)
世田谷パブリックシアターで観て参りました。 野村萬斎@ハムレット
『尼寺へ行けぇぇぇ!』
有名な台詞だけど、一味も二味も違って面白かった。
いい空間だった。圧倒された。俳優陣もすごかった。 口をぽっかーんと空けてしまう感じ。
萬斎さんは、いわずものがな動くとすごい人だったわけですが、ほんと空気を動かしていました。 さらさら髪を乱してフェンシング。優雅で見事。 早口でまくしたて眼光するどくファッキンポーズ(笑) 発声が、やはり他の舞台俳優さんとは違うような。野太くどーんと響き渡る他の俳優さんとは違って、上空をゆるゆると流れるような、力強くても柔らかい印象でした。 上演時間は思っていたよりずいぶん長く、休憩後の後半戦は怒涛のように展開していき、狂言ネタ(?)も入ったり、笑いどころもあったりで、とにかく目まぐるしく過ぎてゆき、見落とさないように必死で見てました。 今回、配役が全て男性ということで、オフィーリアも中村芝のぶさんが演じられていたんですが、 これがまた、信じられないくらい「女」でしたね(笑) 声がね、女の人の声で。あんなこと可能なのか。胸まであるように見えたんだけど・・・(錯覚です) これが伝統芸能のなせる技なのか。とアホなことを考えていたんですけど、 ハムレットとのラブラブな場面がなくて、結構はじめから足蹴にされていて気の毒でした(笑) だからかな、ちょっとオフィーリアのイメージとは違った感じ。
お芝居は数えるほどしか見たことがありません。だから「空気」を感じることでしかあまり良し悪しがわからないんだけど、今回は本当に見てよかったと思います。 とても濃度がたかかった。
2003年07月11日(金)
|
|
|