日々のあわ
あかり 



 自由


友人が貸してくれた漫画を読んだ。

最後にエッセーみたいな感じのページがあって、
作者の何気ない日常のことが書いてあったのだが、
この人、2児の母で、仕事も忙しくてアプアプしているのに、
ある日ふと、3人目が欲しいと思って夫にそういったらしい。
そうしたら、夫が「これ以上大変になってどうすんの?」
みたいなことを言って、彼女はそれでもやっぱり欲しいと思った。らしい。
で、その文章の最後に、

『私はいったい、自由になりたいんだか、不自由になりたいんだか。』

と書いてあった。

この言葉、この気持ち、とてもよくわかる。
そうそう。家庭を持って、母になって、仕事もして、一応やりたいこともやっている。自分が選んで自分で忙しくなって自分でアプアプしている。
不自由である幸せ。
これは、母になって知った。
でもやっぱり自由にはなりたいんだ。切実に。
両方望む。っていうか、ちゃんと「幸せ」を持っているから、
また望む。
うーん。強欲・・・・。

過去に、まったくの自由だと思ったとき。
でも守りたい人がいて失いたくないものがある。自分が誰かの子供だってだけで、それはもう不自由だと思った。
でも心のなかで、自由、自由と叫んでいた。

そういえば、初めて「Sell my soul」 を聴いたとき、

『自由に縛られている』

っていう歌詞にが妙に心に残ったなぁ。
なんだかたまらない気持ちになったのを思い出した。

今でも私は自由に縛られているのか。
時間的に言えば、ほんっとに不自由な生活を送っているんだけどね。



2002年12月20日(金)
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