日々のあわ
あかり 



 点と線

約10年前くらいだろうか。
なんだか気に入られて、一緒にお酒をのんだりご飯食べたりした人がいた。
多分その頃すでにその人、40代後半だったんじゃないだろうか。
なんだか有名な人だったけど、
よくこんな小娘を相手にするなぁ。と当時は人事のように思っていたくらいで。

最後の方はなんとなく怖くなってきた(?)ので会わなくなったけど、
その人から、なんと、今日電話があったのだ。び、びっくり。

実家に電話して今の連絡先を聞いたらしい。
(そのあと、父親から、連絡先を教えてまずかったんじゃないか?と焦って電話がきた:笑)
とにかく、驚いたよ。10年のブランクを怒涛のようにしゃべっていた。
ふんふん。と相槌をうつ私。
なんだかんだ言っても懐かしかった。
一度だけ、インターネットで検索してその活躍ぶりは目にしていたんだけども。
ここでまた、他人事のように、
「よくもまあ、思い出してくれたもんだ。」って思った。
思い出すだけではなく、連絡先を聞いて電話してくれたんだ。
やっぱり嬉しくなって、
正直に「よく、電話くれたね。」って言ってみた。
そうしたら、

「女は点で生きているけど、男は線で生きているんだ。そういうもんだ。」

って、またわけのわからん素敵な人生論を語ってた(笑)。
そして、近いうちに会いましょう。という話で電話を切った。

う〜ん。と、しばし電話の前で立っていたんだけど、
トイレから次男Kの「ママぁ。うんちでたよーっ」って声でするするといつもの日常にもどった。

点と線ね。そうそう。女はそうでないとやってられないんだよーん。と,
なんとなく思った。


2002年12月11日(水)
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