浪奴社員の呟く
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2005年12月21日(水) 手の焼ける

話ではあるんやろうけど、やっぱり他に方法が思いつかんな。あぁ、そういえば、四年前にも同じようなことがあったな。もう覚えてないか。まぁ、そんなことはどうでもエェわ。現状を看過してしまうほどに落ちても堕ちてもおらんのでな。サービスと教育は違うんよ。その辺りの識別が不完全なヤツに、任せておくわけにはいかんな。その代わりワシも支払うわ、今までもそないしてきた。今回だけを特別視するわけもないわな。

何処かで例外を認めてしまうことが、結果として秩序を乱すことになるのが、至極当然の成り行きなのに、何を血迷っていたのか己自身でそれを認めてしまうから、こんな不穏な在り処になってしまう。

少なくともあいつらはそれが『どこかわるいこと』の認識を持ち合わせている。それをあの表情から読み取ることも仕事であるのに、いやそれを不可とするのなれば、強制するしか他に無い。

結局は己の行為がこういう始末になっているのだから、仕方が無いも遣る瀬無いも大きな過ちだな。気付く気付かんもその力量次第とはいえ、余りに買い被り過ぎたのかもしれん。自身と同じことを辿っているまで、の言葉には反論を得ない。詰り、これが限界線だ。


距離を縮めるための努力が却って距離を深めてしまうとは、皮肉なモンやな。理由を探るには事足りすぎて、虚しい行為にも劣るのでこれ以上探るもせんが、まぁ、やっぱりどこまでもワシが『センセー』で在り続けるの由来なんかもな。

それでもやっぱり残念やったな。漸く、十年を過ぎて漸くまた云えそうな言葉を、此処までで押し込めてしまう結果になったんやしな。それがベターの選択、と言われればそれまでやろうけど、もう次はないと決めてたんでな。

そう、決めていた。2年を過ぎなければ選ぶの猶予も許さないと決めていたのは、その存在を確かめるためやったし、惹き付けられていくことを既に予感してもいた。それだけのものを持っている人、と信じていた。唯、求めるものの相異は、決然としていた。

彼女の瞳をあの頃のように輝かせることは、ワシが今のままでは出来ないな。ワシが好きやったんは、あの瞳の色やった。内々から溢れ出た艶黒が好きやった。きっとなくしたわけではないんやろうな、ワシの前で見せられなくしてしまった、その責は避けられん。「心乱させてしまって、悪かった」


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