浪奴社員の呟く
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多すぎて、言葉を失いそうになる。いや、そうではなくて、今度の事件は、ワシに語る資格の無いことがそうさせている。痛いのではなくて、虚しい。
恐らく、この姿勢は己に対する絶対的な自信を築き上げてのものだろう。今度は己に語る術さえ持ち合わせていない。そんな中では、誰に対して語るも成り立ちはしない。
識者の評には眼を覆いたくなるような亀裂を覚えるも、それが世評となるも安易な結論に縋る故の、恐怖と憎悪に溢れた日々は更に覆い被さる大波の如く、そして誰もが望む姿から程遠く、『生きる』ことは生易しいものではない。
こうして短時に淘汰の満引を繰ることで、得たものの重みは失したものの値いに遥か及ばない。己が消え去るのならそれは別問題だったとしても、いや、それでも語る資格は何処にも見当たらない。
「自分を守るために『正義』なら、誰がどうあっても『悪』は構わないのか?」
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