きみはボクらの宝物
小悪魔研究所



 泣く役は遠慮したい

本日の担当:SHY

 「キミもいつかは花嫁さん」
 何のことかと言うと、ドレス姿のこと。


 先週の土曜日に七五三の写真を撮りに行ってきた。
 家の近くに出来た新しいスタジオで、子供の写真を専門に請け負っているところへ行ったのだ。
 私の時は袴をはいて、神社で親に撮ってもらっただけなので隔世の感がある。
 ...というか、親馬鹿全開。


 400着あるという衣装の中から、和装と洋装を1着ずつ選ぶ。
 Sizは順番が来ると、更衣室の中へと消えていった。
 不安げな表情をしていたので、kinaが彼女に付き添う。
 こういう時、男は表で待つしかない。
 メイクもして髪もあげて登場したSizは借りてきた猫。
 kinaが「何か喋らないの?」と促しても、じっとしている。
 そのままカメラの前に立って撮影。
 撮影が終わると再び更衣室へ。
 何の気なしに「花嫁のお色直しのようだね」と思っていた。


 しばらく待って...更衣室から出てくるkinaと目があった。
 kinaは楽しそうに笑っている。
 Sizの姿を探すと、すぐ目の前の低いところから私を見上げるドレス姿。
 すぐにはSizとわからなかった。
 そして。
 ...不覚にもどきどきしてしまった。


 結婚式当日は、かなり厳しい立場に追いやられることが確定した日。

2002年10月28日(月)
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