きみはボクらの宝物
小悪魔研究所



 3歩

本日の担当:SHY

 「キミはどう覚悟を決めたの?」
 何のことかと言うと、お出かけのこと。

 先週の水曜日はSizが楽しみにしていたRinと一緒のディズニーランドへのお出かけだった。
 しかし、「ユキリンが入院したから、今回は行けない」と電話がかかってきた。
 私は電話を切った後、Sizに言った。
 「Rinちゃんのママがお腹痛くなっちゃったって。だからRinちゃんも行けないって」
 どこか遠くを見るようなSizの眼。
 それでも言葉はきちんと聞いているようだった。
 「それでもSizは行く?」
 「行く」
 その答え方は今まで「行く〜っ!」とはしゃいでいた時とは違って、神妙な言葉だった。
 「Rinちゃん、おみやげ買う」
 彼女は何もかも、わかっている。

 当日の彼女のはしゃぎようは微笑ましかった。
 1日中遊んで、暗くなるまで眠そうな素振りさえ見せなかった。
 最後に「帰るよ」と言うと「プーさんの風船、もらう」と言う。
 そう、このSizの買い物は毎回の恒例行事だ。
 だが、彼女の心はすでに車とその先の家にあるようだった。

 ねえ、何か忘れてない?
 キミが自ら言ったんじゃなかったっけ?

 ...というわけで、Rinへのお土産はSizのリクエストではなく私達が買ったものです、はい。 >銀吟、ユキリン
 頭はよくなりつつあるけれど、まだまだ鶏の域を出ない、と思った日。

2002年10月21日(月)
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