きみはボクらの宝物
小悪魔研究所



 今は勘弁して

本日の担当:SHY

 「サービスの本質を理解しなさい」
 何のことかと言うと、お給仕のこと。
 この週末は肌寒い2日間で、出かけるつもりが家でゴロゴロ。
 午後にkinaが何か飲む? と聞いてくれたのでコーヒーをお願いした。
 本を読みながらコーヒーを飲んでいたら、煙草が吸いたくなって本を持ったままベランダへ。
 しばらく経って目を上げると窓ガラスの向こう側にはマグカップを持ったSizの姿が。
 サッシを開けると「はい、ど〜ぞ」と温かいコーヒーを私に差し出してくれた。
 テーブルの上から、飲みかけのをわざわざ持ってきてくれたのだ。
 私は礼を言って、彼女の気遣いを褒め、そして寒いから...と部屋に戻した。
 寒いベランダで読書、煙草、そして温かいコーヒー。
 少し幸せな瞬間。

 夜にkinaがマンションの管理組合の打ち合わせで出かけていたので、夕食はもう「面倒くさい」モード。
 私がピザでもとれば、と提案してそれに決定。
 親子でピザをバリバリ。私とkinaはビール(発泡酒)をじゃばじゃば。
 食後にやはり煙草が吸いたくなって、ベランダへ。
 23:00くらいになっていて、もう部屋着では寒い。
 吸い終わったら早く戻ろうと思っていると、窓の向こうにSizの姿が。
 「はい、ど〜ぞ」
 彼女が持っていたのは冷たいビール。
 彼女は私にグラスを差し出して褒めてもらうのを待っている様子。
 少し不幸せな瞬間。

 どうやって何を教えたらいいのか、と苦笑しつつビールで芯まで冷えたそんな夜。

2002年06月24日(月)
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