きみはボクらの宝物
小悪魔研究所



 2人で空を見る

本日の担当:SHY

 「キミもいつかは失ってしまうの?」
 何のことかと言うと、豊かな想像力のこと。
 昨日は夕方から家族3人で洗車をした。
 最近、車に乗っていたりするとSizが「にゃーにゃ」と言う。
 我が家の車に猫のぬいぐるみなどは乗っていない。
 何のことかと思ったら、MAZDAのエンブレムのことらしい。
 確かに見ようによっては猫に見えるかもしれない。
 そんなSizの想像力を嬉しく思ったり。

 洗車の合間にkinaが水を汲みに行った。
 私とSizはkinaを待っている間、駐車場の縁石に並んで座って2人で空を眺めた。
 私は煙草、Sizはジュースを片手に。
 「そら、そら」「たかい〜」「あおい〜」
 彼女は何でもわかっているし、その敏感な感性で色々なことを感じている。
 高い雲が彼女の好きなシャーベットのように、空の一部をまだらにしていた。
 「アイスみたいだね」
 と、私が言うとしばらく上を眺めて、「あいす〜、あいす〜、くも」。
 これはもう、会話と呼んでいいのだろう。

 その想像力をそのまま持ち続けるのは無理なこと。
 ただ、減衰する速度はできるだけ遅くしてもらいたいと思う。
 退屈で、物質に左右される日々は、十分年をとってからでも遅くはないと思うから。

2002年06月10日(月)
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