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 コイビトゴッコ。(始まり・それがオハナシの御仕舞。)
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ココのあらまし説明をつけてみました。
初めての方・概要を知りたい方などは、
>>コチラからどうぞ。
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『あぁ、そうだな・・・』



ぎゅっとだきしめたままの体勢で、
少し寂しそうにつぶやかれた。
その声はアタシの耳元で聞こえて、
あたたかくて、
なんだか切なかった。

ごろっ、と、
あたしにかぶさっていたアイツは、
あたしから離れて、
となりに並んで寝転がる。


『大切すぎると、抱けないな・・・』


そしてそうつぶやいた。
あたしは苦笑いでアイツを見た。

そう。
大切だ。
アタシにとって、アイツは、
どんな意味でも格別な位置にいる。
こんな関係はおかしいのかもしれない。
だけど、
ずっとずっとはぐくんできた。
大切だと思ってきた。
でも、
一方的だと思ってた。
だけど、アイツがいう。


『俺にとっても、同じだよ。』


そうなの?
すごいな。
まさかアタシもそうなれるなんて。
なんてすごい。
すごすぎて、
大切だ。

『お前、、、、
 本当は途中でやめられないんだぞ?w』


いたずらっ子のように、
優しく笑いながらつぶやかれた。
なんだかおかしくて笑った。


正直、
あのままでもいいと思った。
そう。『抱かれる』ことを、
許容してしまいそうだった。
でも、
その先にあるものは、
今までの関係の崩壊なきがした。
そんなのはいやだった。
だって、
大切だから。


そしてオハナシは最初にもどる。
最初の『コイビトゴッコ』にもどるんだ。
(*2003.05.10の日記のことです。*)


それからアタシタチは、
今までしたこともないことをした。

いろんなハナシをして。
今までのこととか、
アタシタチの関係とか。
第三者に理解されなくても、
「男と女」を持ち込まなかった今までの話とか。
どれだけ特別だったかとか。
一方的に勝手に食い下がってたと思ってたあたしが、
アイツにとってもかなり格別な位置にいたこととか、
いままでの彼氏のこととか、彼女のこととか、
とりとめもなくとりとめもなく。

そして、
そしてまた抱き合って。
頭を撫であって。
くすくす笑いあって、
手をつないで。

『コイビトゴッコ』をした。

自然にそうなった。


それは、ゴッコ。
今日だけの。
この日だけの夢。


『今日だけねw』


もうすっかり朝だった。
アイツはユウガタには他の約束が入っていた。
だからそれまでねって。
慰めあうというより、
戯れあう。
ほしいものを与え合って、
悪くいへば、
傷口を隠しあって、
そしてひと時の『ゴッコ』遊びに逃避した。


アタシは、
思いとどまってよかったって思った。
なくしたくないものはなくさずにすんだと。





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わからない。
もう、戻ることを、さびしいとも思うアタシがいる。
でも、戻りたいとおもうあたしもいる。
あの日の記憶を消し去れば、
何も変わらないアタシタチで存続したのかもしれない。

いや、
現状でアタシタチは、
やはりお互いを格別に思いあう、
それは全くかわっていなくて。
だけど。
まさか。
そうくるとは。

そんな状況にいる。

アタシが『格別』だとおもう気持ちが、
アイツを傷つけることになるなんて。
アイツがアタシを『格別』だとおもうきもちが、
アイツをそんなに苦しめることになるなんて。

そしてアタシ。
どうにもナラナイアタシ。


また、
このハナシの続きはいつか。

「コイビトゴッコ」はとりあへず、
ここでおしまい。









2003年08月06日(水)
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