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 コイビトゴッコ。(ヨリソウ二人)
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ココのあらまし説明をつけてみました。
初めての方・概要を知りたい方などは、
>>コチラからどうぞ。
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ひさしぶりに、こっちを更新。
*****



『だってお前が泣いたから・・・・』



いつもなら、
目覚ましにしてるから、音にしてるのに、
偶然にもマナーになっていた。

いつもなら、
夜中にメールがこようが電話がなろうが、
めったに目が覚めたりしないのに。

マナーにしていたのに。
キズイテシマッタ着信。

あれは、夜中の何時だったか。
とにかく、真夜中・・・・・・。


不意に震えだした携帯電話に、
アタシはハット目が覚めた。
液晶には着信の知らせ。
アイツからの、着信。

数時間前、見送った背中。
そのあと、
アイツの『想い人』な『アノ子』と遊んでいたはずの、
アイツからの着信。

>>『・・はぃ?どうしたの?』

ねぼけながら電話に出る。


『いや、来た。w』



はぃ!?
一瞬思考が止まる。

アイツいわく。
よっちゃんいわく。

家の前

に、今、いるということ。

>>『あれ・・?○○さんと遊んでたんじゃないの?』
『あーーそうだけど。さっき解散した。』
>>『てか、寝てて(寝てたけど)気づかなかったらどーしたのさw?』
『あー、それなら帰ったよ。』

とりあへず、電話を切って、
玄関のチェーンをはずし、鍵を開ける。

よぉ

と、少しだけの笑顔。
アタシは寝起きだし、
部屋はちらかってるのに。
なんて軽く文句をいいながら部屋へあげる。

>>『てか、なんで(来たの)?』

当然のように、並んで座る。

『いや、だってさ。』

まるで学生時代のようだなぁ。
などとボーっと想った。
用もなくうちに居座って。
馬鹿な話をしたり、お互いの好きな人の話をしたり、
何もはなさなかったり。
ただ同じ空間に、
その時間は当たり前のようにイル二人。
とても、
心地がよかったアノコロ。


『だって、お前が泣いたから・・・・・』


少しだけ真顔で、
アイツがそうゆった。


結局あのあと、
『アノ子』と遊べたらしい。
でも、二人きりではなくて、
でも、それなりに気の知れたメンツで
それなりに楽しかったけど、
アタシが。
アタシが泣いたから。
そして強がって笑ったから。
そう見えたから。
気になっていた、とゆった。

真夜中まで遊んで。
そして解散して。
そしてその足ですぐ、
家まで来たらしい。
そして電気も何もついていない家の前で、
でなくて当然と思いながらも、
電話をした。

ということ。


>>『ばかぢゃないの?w』
来る前に電話すればよかったのに。
気づかなかったら来た損ぢゃん。
いやいや、それ以前に、
『アノコ』と進展するチャンスだったのに。
何をやってるんだか。


『仕方ないじゃん。気になったんだからよ。』

あぁ。オバカだなぁ。全く。





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アタシタチは、
テーブルにお茶の入ったグラスを並べ、
絨毯の上にクッションを枕に横になっていた。
でもそれは、
カラダを寄り添わせていたわけではなく。
アタマとアタマと少しだけぶつける形で、
カラダの向きは90度以上離れてる。
ただゴロゴロとしながら、
そのまま数時間、他愛のない話をし続けた。
色々なこと。

とりとめもなくとりとめもなく。


そうして、窓の外が明るくなりはじめたころ、
アタシはアイツに抱きしめられていた。

どうして、そうなったのか、
曖昧な記憶ははっきりしない。
ただ、多分、
あまりにもアタシが、
乾いた言葉を何気なく吐くから。
何でもないように笑って話すから、
そんなアタシをアイツが、
埋めてくれようとした気がした。
埋めて?
もしくは、止めて、かな・・・・苦笑


でもね、
寄り添っていたのは、
間違いなくココロとココロだった。
まちがいなく、そうだった。






>>続く・・・・






2003年08月01日(金)
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