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■ ゆびさき。握りしめた夜。19
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ココのあらまし説明をつけてみました。
初めての方・概要を知りたい方などは、
>>コチラからどうぞ。
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前日の言い合いはなかったかのように。 アタシが家を出て行ったことなんて、 あった、ってゆわなかったら、 まるでコンビニに買出しいってきたんだ、 くらいのことでしかないように。
なんて自然な朝の風景。 なんて自然な会話。 とても自然で、とても不自然な家族の朝・・・・。
追求されないことを安心しつつ、 でも、寂しいとおもう気持ちもあった。 どうでもいいことなのか。 ふれると面倒だからなのか、 すこしは反省してるからなのか、
意図もつかめない。
かといって。 といただされたって、 やましい部分はないけれど。
カレに会いにいったようなものだから、 その部分はやましいのかもしれないけれど、 カレの家にいったわけでも、 二人きりでいたわけでもない。
もともと、 男友達はいるほうだし、 トモダチと呑みや遊ぶなんて、 少なくないほうだ。
でもいままでに、
そこに恋愛感情をもった相手はいなくって、 いままでに、本当にやましいkとのかけらすらなくって。 だからわざわざ逐一報告するわけではないけど、 隠し事もせず堂々としてきてた。 そんなアタシを旦那様はわかっているはず。 その部分も含めて今まで、 彼氏・彼女だった時から時間をかっさねてきているから。
彼氏彼女だったときと、 夫婦になったときと、 アタシは、 最低限以外の自分の性格も生活もライフスタイルも、 なにもかえてない。 基本的には。
だからきっと、 まさか恋愛感情をもった人が今、いるだなんて。 旦那様は予想もつけていないのかもしれない。
旦那様のことは、ダイスキ。 でもね。
家族愛でしかなくなったのは、 旦那様? それとも・・・・・・・。
キスをしたい相手が、 旦那様ではなくなった。 だって。 キスをせがんだって、 旦那様は笑ってごまかすだけなんだもん。 切なくて。 想いがつのるとさらにせつないから、 アタシは逃げてきたのか。 わからないけど、 ふときがついたら、 深く考えない自分。 がいる。
家族であるのに。 恋人ではないなんて。 キスをしたから恋人だなんて、 そうはおもわないけど、
よりそっててもぎゅうってしてても、
家族
という感覚にしかなれない。 家族、という感覚しか感じ取れない。
この先。
アタシが仕事をやめないかぎり、 一緒にすむことは数年ありえないことだと、 わかってる未来しかないのに。
そっと左手で、、 右手をみぎりしめた。 そのヌクモリを、確かめるように・・・・・・・。
<<『ゆびさき。握りしめた夜』終>>
2003年04月07日(月)
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