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 ゆびさき。握りしめた夜。9
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ココのあらまし説明をつけてみました。
初めての方・概要を知りたい方などは、
>>コチラからどうぞ。
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ぐるぐる考えていても、
結論なんて出ない。



だって、でるわけなんか、ないのだから。

アタシ、と、家族。
アタシ、と、旦那様。

珍しく言い合い。
ひさしぶりに言い合い。
初めてアタシから家をでてしまうくらい。

だからって、
ものすごく激しいケンカをした、とか。
そういうものじゃない。
そういうわけじゃない。

ただ。

どちらも正しくて、
どちらもまちがっている。


そんな状態だったんだとおもう。

アタシにはアタシの、
『こう思う』という正しい考えがあって、
旦那様には旦那様の、
『こう思う』という正しい考え方があって、

それは根本的なとこで、
一致しない。

言い合いをしていて、
食い違う意見のなかで、
食い違う理解の仕方のなかで、

『疲れた』

という思う心が顔を出す。

もう、いいや。

投げやりなアタシ。

なきたくないから。
ないたって。
アナタはため息をひとつついて、
冷静にアタシをみるだけ。
そして、

『オレがまちがってる』

なんて、おもいもしないのだろうから。

だから、
解決なんてしないんだ。
いくらアタシタチが話し合ったって。


*****
そんなことを考えながら、
アタシはケイの家についた。
ケイの家。
カレラの居る家。
『カレ』の居る家。

バカナダサン

は失敗におわって、
でもそれでよかったっておもって。
ただ、
普通にそこにいれるならいいや。
みんなといれるならいいや。
そこで普通にしていることで、
アタシのモチベーションはきっと、
あがってくるんだ。

『振り』

だけだったものが、
いつしか本当になる。
そんな居場所。
それがカレラのいるところ。
アタシを受け入れてくれる、
カレラの環境。






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なんてふと考える。
いやきっと、そうじゃない。
そう否定する想いはあるけど、
わからない。自信はない。

たまたま。
カレラは偶然あつまっていただけ。
きてもいいってゆってくれたから。
深い意味はなく。
それでもくるならきなよってゆってくれたから。

結局、
アタシはそこに甘えてしまうんだ。


>>続く・・・・


2003年03月18日(火)
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