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past will
→ 過去の話。〜学祭 |
2000年08月02日(水) |
うちのサークルの人たちは、 サークル以外の場でも模擬店や個展をやる人が多くて そういう集まり(学祭の話し合い)なんかがあると、 変にニアミスしてしまう。
・・・実際先輩は彼女のハナちゃんとラブラブで説明会に出てたし。
そういう時、私はどういうリアクションをとってるんだろうなぁ・・・。 客観的に見る事ができればいいんだけど。 きっと引きつった笑顔なのかしら(泣)
前日。 大学の所定の位置で各自準備に入っている。 私はサークルの方の準備は、全然手伝っていない。 自分達のグループ展の準備で大忙しだったし、頭も体も回らないし。
先輩は・・・ハナちゃんと一緒かな、なんて思っちゃう自分。
そんなことを考えないでいられる空間を、友達と作り上げている。 「私たち」の空間。
それでなくても、構内全てお祭りムードでテンションも上がりっぱなし。 大学内のスペースを借りている私たちは施錠の関係上、 9時には追い出されるもその足で私は外のスペースのサークルの方へ行く。 が、準備はほとんど終わっており、副部長とかが片づけている様子。 このテンションのまま家に帰り、明日は早いし、 と寝ようと思うもなかなか寝付けず、 こういう時に限って電話が集中し、結局寝たのは確か4時ごろ。 それでも集合時間9時に合わせて起床。・・・が、結局遅刻(10分) すでに大学内には学生以外のお客さんがチラホラ来ていた。
なにせ3人でやっていたので、 なかなか休憩も取れずにフリマのレジ番を交代でやる。 すぐ隣りで3人展という名の作品展もやったので、 中には「この絵も売ってくれるんですか?」なんて 涙が出そうになるほど嬉しい言葉をかけてくれる人までいる!
もう、ホント、最高。
酷評も耳には入ってくるけど、それ以上に嬉しい台詞が入ってくる。 こういうのって結構快感だったりして(笑) サークルの先輩やら友達も覗きに来てくれて 「いいじゃん〜」なんて声をかけてくれる。
夕方。 バイトの友達も来てくれる。・・・東くんもそのなかに混ざって。 彼からは何も言葉が無かった。私もなんとなく聞けなかった。 彼の先輩は「カオリちゃん絵ウマイじゃん〜」と言ってくれるものの、 私らの雰囲気を察してか、ささっと違うスペースへと消えていった。
あんなに好きだったのに。
私は間違いなく東くんを好きになっていた。 なのにどうして 今はたまに嫌悪感すら覚えるようになってしまったんだろう。
別れてから、周りの良くない話ばかり聞こえる。 バイト先でも、実は東くんって「ナマイキ」とか「なんかムカツク」とか そういう印象でしかないらしいことを、最近知った。 そのせいで、自分の中の彼の像が変わったわけではない。 これは断言できる! でも最初そういう面を見れてなかった、盲目な自分を否定は出来ない。 少し冷えてきたココロに映った彼が、自分の中の彼と違うので私は離れたのだ。
一緒にいて、ドキドキしたりホッとしたり出来る人だったのに 今は一緒の空間にいるだけで、変な空気があるような無いような。 なんだか落ち着かない。
友達に「今のが前彼?」とか聞かれて、力無く笑う自分はなんなんだろう。 少しその事実を無かった事にしたくなっていたことも、正直にここには書いておこう。
初日から大盛況で、フリマの方の売れ行きもなかなか。 作品展の方も、急遽売り物も出し始め、それもなかなか好評で。 構内施錠後はサークルへ足を運ぶ。
どうして学祭は2日間しかやらないんだ?というぐらいあっという間の2日間。 日曜日はいい天気で昨日よりお客さんが増えている。 先輩のところではヤキイモを焼いていて、 休憩中の自分と待ち合わせたサトコと一緒に買いにいって頂く。
先輩・ガクさんは本当に学祭好きみたいだな。
もうね、楽しそうでしょうがない。 なんであんなに楽しそうにイモを焼いてるんだ?って思うぐらい(笑)
夕方。 もう一般のお客さんが帰り、学生だけになってきた時間。 友達に誘われ、自分の楽器を持ってくる。 即興だけど、ギター持ってきた男の子やクラリネットの友達やらと ビートルズナンバーを適当に奏でる。 歌を口ずさむ人がチラチラいる中で。 夕暮れに響くへたくそな演奏だけど、なかなか。
日が落ちて、完全に構内が施錠されてからがある意味本番。 あちこちの校舎外のテントで明かりが点き、音楽や話し声が聞こえてくる。 お酒を調達に来る人や歌を歌いに来る人。 みんな異常なテンションの人ばかりになる。 私もサークルのテントの中でビールを飲んでは叫ぶカンジ(笑)
だって、楽しいんだもん。 この大学に来て良かった、とまで思ってるし。
他のサークルのテントにいたガクさんもうちのテントにやってくる。 すでに何杯も飲んできてるみたいで、 顔が少々赤いし、すぐ私の隣りに座った。 特に目を合わせるわけでもなく、 だけど彼の手は常に私にチョッカイをかけてる。 私は違う先輩と話しながら。ガクさんは私と逆隣の人と話しながら。 でも、彼の手は私の腕とかにそっと触れられる程度に。
変にドキドキした。 暗いけど、誰かに見られてたらどうするんだろうと思うと、ますます緊張。 そして少し自分が彼の中で特別なんだ、とわかって嬉しかった。
きっとアルコールのせいでもあるんだろうけど、 それでも彼の行動は嬉しい自分がいた。 そんなベタベタなガクさんの横を他のサークルで一緒の友達らしき人が通る。
「おいガク〜、そんな姿彼女にでも見られたらどうするんだよぉ??」 「つか、俺たち報告しちゃったらどうするぅ?」なんてチャカす。
「おい、それはないだろう?」と笑いながら眉間にしわを寄せる先輩。 私は隣りで「そうだよぉ、彼女に悪いぞぉ」なんて酔ったままのツッコミ。
・・・そんなにショックじゃない自分がいた。
今更嫉妬もないのかな?それとも、なんだろう?? 「お前がそれを言うなよ」と私に言った先輩の目はホントに困っていた。
それを見ただけで私は良かったのかもしれない。 私は先輩の彼女じゃない。ハナちゃんはみんなが知る公認の彼女。 そういう立場の違いは今始まったわけじゃないもの。 しかも、私は一度フラれてるから、彼女じゃないにしろ あの先輩に好かれている事実だけで充分に幸せな気分になれたのかも。
友達の冷やかしを受けた後すぐ先輩は「すぐ戻るから」と言い残して消えた。
私はそれから3時間、同じ場所で飲んでいたけど、結局先輩は帰ってこなかった。 「おやすみ」ぐらい言って帰りたかったのに。 きっと彼女と一緒だろう、と分かっているのであえて探さず。 私は冷え切る手前の午前3時には家に帰った。
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