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past will
→ 過去の話。〜先輩と彼女 |
2000年07月22日(土) |
サークルでも飲み会は少ないけどあった。 試合後に誰かの家で残念会やら祝賀会やらをやる。 私はそういう空間が大好きだ。 もちろん、そこに先輩がいればパーフェクトで。
7月7日の大会後。 いつもどおり残念会が副部長の家で行われる。 東北の7月は少し日が落ちるとまだ寒い。なのに私は半袖を着てるし。 チャリで風を耐えてると、先輩が無造作に自分のパーカーを脱いで 「着たら?」って私に差し出すじゃない!
もう有頂天だった。涙が出るほど嬉しかった。
そんな自分にもう一人の自分が 「でも、もうフラれたんだよ、私」って言い聞かせる。
先輩が優しいのは私にだけじゃない。 先輩が優しいのは私が「後輩」だからだ。
・・・そう言い聞かせるけど、 振り返ってみても私以外のコにそういうことする先輩は考えられなかったし かといって、彼女がいる事実は事実(本人に確認してないけど!)で 私がカンチガイする隙間は確かになかったのだ。
だけどその日は幸せだった。 七夕に願いが届いたみたいな。 1年に1度だけ、 そういう日があってもバチはあたらないだろうな、と思った。
副部長の家では夜にビデオ鑑賞会にもなり、 皆横になりながらビデオを見ていた。 私はなぜか先輩の隣りで、同じタオルケットをかけて横になっていた。 ドキドキしたけど、すごく落ち着く体温を感じていた。 叶わない自分の思いを少し後悔したくなるような、暖かい先輩の体温だった。
帰りも・・・チャリを並べて一緒に帰る。途中までだけど。 その時間が止まればいいのに、とずっと思っていた。
後で気付いたけど。 先輩がそうやって私に優しいのは彼女であるハナちゃんがいない時だ、と。 彼女がいなければ先輩は他の女の子に優しくしちゃう人なのかな・・・と。
完璧に私は普通の片思いの状態で。 考えてみれば片思いだって「恋」は「恋」 それで自分が毎日を楽しめるのであればいいかな、と思うようになってきた。
そりゃ、 先輩が彼氏で一緒にいれるのであればもっと楽しいんだろうな、とは思ったけど 実際私は「告白する前」「告白した直後の気まずい時期」そして「今」の中で 「今」が一番私と先輩の距離が近く感じていたし、 その分楽しくてしょうがなかった。
本当に時々ながら先輩から電話が来るようになった。 内容はほとんどお願いごとが多かったけど。 「明日の心理学の出席お願い」とか「副部長の電話番号教えてくれない?」とか。 私って便利屋になってない?と思った時もあるけど、 便利屋というだけ少しでも特別なのかな?なんて おもいきりプラス思考な考え方が出きる自分がいたりした。 だって、同じ学年(3年生)の友達だってたくさんいるのに、 どうして私?って思うじゃない。 しかも彼女も同じ講義を取ってるじゃない! 彼女に出席カード出してもらえばいいじゃない!って ふと思った時は「もしかしてそういう点では彼女より上?」なんてニヤニヤしちゃうし。
・・・恋愛の対象として上に立てなかった自分を慰める言い訳にも思えるけど 私はそれだけで嬉しかったから、いいのだ。 たぶん。
ある時は 「〇〇と××(共に今やっている映画のタイトル)ってどっちが面白い?」という質問だけされて「?」と思いながらも、 当時気になる映画はほとんど見ていた自分、 面白かったと思った方のタイトルを教えると 「ありがとう。じゃ」と電話を切られた。 無いとは思いながらも 「私を誘ってくれるわけじゃないのね」なんてつぶやいてみたり。 そして次の週間に彼女と見に行く映画なんかなぁ??と思ってしまう。 こういう私の気持ちを知らないんだろうなぁ、とため息。 それでも。プラス思考の私を呼び起こして、 「電話が来るだけ嬉しいじゃん」と思い込む。 だって、うちは実家で私の部屋に電話は無い。 PHSを持っていて、電話番号を名簿に載せているはずなのに わざわざ実家の電話の方に電話してくる先輩。 ・・・母や父が出るかもしれないのに。 実際母が取り次いでくれる事も多かった。 いない時に電話があった事を母に教えられる事もあった。 先輩にとって私は「友達」に昇格しているのかと思った。
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