michiyonのしあわせ探し
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2002年06月15日(土) まだまだ…


今日見るともなく見ていたテレビ番組で 「資格を生かして職を得る」 っていうお話をしていました。

最近は 資格をとる人のために 政府が助成金を出したりと後押しをしているようにも見えますが

まだまだ 現実はそう簡単ではないようです。


なにより 一番問題なのは、晴れて資格をとったその後。


いくら資格があっても“実務経験”がなければ 採用してくれる企業はほとんどないとのこと。

これは、かつて私も経験したことであり、社会のあり方に疑問をもっていたところでもあるのです。

「実務経験」… 経験を得るためには まず その仕事を始めなくちゃならないですよね。

始められなければ 経験を積むこともできない…。

ってことは…?


最初から その仕事をするチャンスに恵まれなかった人は 絶対にその仕事にはつけないことになる。


これっておかしくありません?


最初からやりたいことがわかっている人なんてどれだけいるのでしょう?


いろいろやってみた結果、あ、やっぱり自分にはこういう仕事の方が向いているとか

こういう仕事がしたい とか わかってくるものなんじゃないでしょうか。


逆に、いくら実務経験があっても この仕事は自分に向かないって思っていることだって たくさんあるはず。


でも、いくら嫌いでも、向いていなくても 最初にその仕事についてしまったら ずっとその仕事でしか職を得られないことになってしまう。


ってことは…?


途中でやり直しがきかないってこと?


人生はいつでもリセットできる。 私はそう思っています。


たとえ失敗したって また一から がんばればいいのだと…。


たしかに「経験を積む」ということは大切かもしれません。

でも、最初から経験を積んだ人間などいないのです。


誰にでも“初めて”があり、そこから経験が積まれていきます。


「経験」がないからと 前向きにがんばろうとしている人を拒否することは すごく後ろ向きな考え方だと思いませんか?


だって、「経験がある」=その仕事がこなせる ってことではないと思うから。


たしかに最初は慣れないことだらけで 「経験のある人」より仕事がこなせないかもしれません。

でも、きっとそんなに時間をかけなくても すぐに 「経験のある人」に追いつけると思うのです。

もともと知識がある分だけ 飲みこみも早いだろうし 何より自分で選んだ道だけに意気込みが違うと思うのです。


そういったひとりひとりの前向きなエネルギーが企業全体をも活性化させるはずなのに…。



バブル崩壊、リストラの嵐で日本の社会も変わりつつはありますが、

こんなところにまだまだ保守的な考え方が残っているんですね。


「守り」に入っているところに 何の発展もないように こんなことで人材を選んでいる企業も発展していくとは思えません。


もっともっと やり直しのきく 世の中でなければなりませんよね。


人生は一度きりなのですから。








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