窓のそと(Diary by 久野那美)

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2005年09月29日(木) 阪神タイガース、優勝!

西宮で育ちましたので、子供の頃から阪神タイガースはずっと身近にあります。なので「2年!ぶり」の優勝って、猛烈に違和感があるのですが、優勝は嬉しいです。素直に。

負けて当たり前と思われていたチームが、いまや3年間で2優勝するチームになってしまいました。猛烈に違和感があるのですが、優勝は嬉しいです。素直に。

学生時代は、甲子園球場のとなりの阪神パーク(遊園地)でぬいぐるみショーのアルバイトをしておりました。うさぎさん、くまさん、おさるさん、ぶたさん、とらさん、のメンバーで当然主役はとらさんなのです(なぜかホワイトタイガー。当時流行ってたのでしょう)。そしてそのとらさんは弱虫で、いつもなんだかさえなくて、泣いてばかりいるのです。そんなダメとらさんが今日もトラブルに巻き込まれ、でも、「最後には知恵と勇気を振り絞って、みんなと仲良く事件を解決」という毎回お決まりのストーリーでした。あまりに自虐的な演目に唖然としながら演じておりました。とらさんは、前回どんなにがんばって事件を解決しても、次の物語ではまたしても弱虫で、なんだかさえなくて、泣いてばかりいるのでした。衣装がかわいいので、私はとらさん(コーシェンという名前です。)の中に入るのが好きだったのですが、でも、子供たちは、なぜか白くてなんだかぱっとしないダメとらさんよりも、いたずらっこのぶたさんやかわいいうさぎさんの方が好きなので、とらさんはあまり人気がなかったような気がします。子供はダメとらさんに自分を重ね合わせたりなんかしないのでしょうか。重ね合わせるような子供は、目に見えるところでわかりやすくファンになったりしないからでしょうか。子供は大人より情報が少なくて、孤独な世界に生きてますから。

今年のタイガースの優勝でいちばんの注目は岡田監督!

華やかでスター性抜群の星野監督の影に隠れて、なんだか地味な印象がぬぐえないままなんとなく流れで選ばれてなんとなく監督をつづけているようにみせかけて(みせかけてない?!)、結局、星野さんと同じ2年間でリーグ優勝を成し遂げましたね!しかも、巨人2連戦の最終日に勝利とともに甲子園で胴上げ。放映権は読売系の10チャンネル。しかも今日は阪神にゆかりのあったお父様のお誕生日だとか。お見事。完璧です。JFKなどとお洒落なものをいつのまにかこつこつと作り上げ、抜群のタイミングで優勝を飾った岡田さんは、5歳の頃にはお父様のご縁でタイガースパレードの車に乗せてもらい、試合のときはライトスタンドで応援していた筋金入りのタイガースファンだったとか。当然阪神入りを目指して野球を続け、運よくドラフトのくじびきでタイガース入り。でもミスタータイガースと呼ばれた掛布さんや、当時のタイガースには稀有な存在だった「美男子」の真弓さんの間で微妙な人気を保っておられました。
そして、忘れた頃にふと気づくと監督になっていました。
つくづく、運の強い方だと思います。
ここまで強運が続くひとに華やかさが伴わないというのはある種の神秘です。でも、それがコツなのかもしれません。

誰もしらないところでなんかしらコツコツ準備して、ふと気づくと、どかんと打ち上げてくれている・・・・・。こういう職人肌のエンターテイナーって、ちょっとかっこいいなあ素敵だなあとはじめて思いました。
岡田監督ありがとう。

タイガース優勝おめでとう。
今日はちょっとタイムリーなできごとを書いてみました。
・・・・・・・なんで私、こんなに感動してるんでしょ?不思議。


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