窓のそと(Diary by 久野那美)
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「停電の夜に」という小説を読んだ。 「ああいうの、きっと好きだと思いますよ。」とある人に薦められたから。 インド系アメリカ人の夫婦や家族の物語。 しっとりと淡々と日常を描きながら、背後に世界観の違い、みたいなものをあぶりだしていく。すらっと読めて、スパイスも効いていて、しゃれた結末もあるんだけれど、私は少し苦手だ。 うまくいえないけど、こういう風に感じることはときどきある。「ああ、あの感じ。」っていう類のいつものあの「苦手さ」。
「あの感じ」というのは、たぶん、「みんなのための素敵なもの」ていうあの感じだ。あれがどうしても苦手。「これって私のもの!」って思わせてくれないと嫌なのだ。 いろんなひとが同じような言葉で誉めてしまうものが苦手だ。 悪いとか嫌いとかいうんじゃないけど、「苦手」。
こういうのって「趣味にあわない」っていうのか…それとも単に私がわがままなのか…。
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