窓のそと(Diary by 久野那美)
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「ここはどこかの窓のそと」は、さようならの物語です。 そしておしまいの日の物語です。
物語を読む時。 おしまいのページに書かれている内容から、私たちは物語を再構成します。 おしまいのぺーじの、おしまいの言葉を読み終わるまではわからない。 それが、どういうジャンルの物語だったのか。 そこには何が書かれていたのか。 それまで予想もしていなかった展開が、そこで待っているのかもしれない。 すべてをひっくりかえすひとことがかかれているのかもしれない。 どきどきしながらページに手を掛ける…。
おしまいのページを読み終わった瞬間。全てが精算されてしまう。 おしまいのページまでに書かれていなかったことは、もうどこにもかかれていない。 それ以上もうなにもひっくりかえらない。
どきどきしながら、ページに手を掛ける…。 おしまいの言葉を読み終わる瞬間はもう目前。 行く先はだいたい予想できるような気がしてくる。
でも、そこがどこなのかはほんとうはまだわからない。 おしまいが近づけば近づくほど、「わからない」は希望に代わる。 ような気がする。
以上。今日、思ってること。
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