窓のそと(Diary by 久野那美)

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2000年12月16日(土) おしまいのぺーじ  

「ここはどこかの窓のそと」は、さようならの物語です。
そしておしまいの日の物語です。

物語を読む時。
おしまいのページに書かれている内容から、私たちは物語を再構成します。
おしまいのぺーじの、おしまいの言葉を読み終わるまではわからない。
それが、どういうジャンルの物語だったのか。
そこには何が書かれていたのか。
それまで予想もしていなかった展開が、そこで待っているのかもしれない。
すべてをひっくりかえすひとことがかかれているのかもしれない。
どきどきしながらページに手を掛ける…。

おしまいのページを読み終わった瞬間。全てが精算されてしまう。
おしまいのページまでに書かれていなかったことは、もうどこにもかかれていない。
それ以上もうなにもひっくりかえらない。

どきどきしながら、ページに手を掛ける…。
おしまいの言葉を読み終わる瞬間はもう目前。
行く先はだいたい予想できるような気がしてくる。

でも、そこがどこなのかはほんとうはまだわからない。
おしまいが近づけば近づくほど、「わからない」は希望に代わる。
ような気がする。

以上。今日、思ってること。


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