窓のそと(Diary by 久野那美)
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建物を訪ねる男 「11月30日…」 本を読む女 「明日じゃもう、間に合わない…」
2場の稽古をしていたら…
ごろろん、ごろろろろおおん、がらがらがら… なんだか奇妙な音が聞こえてきました。 制作の中村君が大学を終えて来るはずの時間だけど、キックボードの音にしては派手だし… と思っていたら、ちょうど窓の外にむいていた片桐さんの目が点々になりました。 窓の外を見て一同唖然。 中村君が大きなドラム缶を抱えてはあはあいいながら稽古場に現れたのでした。
「ドラム缶ぐらい、僕が調達してみせます!」 と啖呵を切って帰ってからわずか3日。彼の行動力に拍手。 風や図書館と並んで、ドラム缶はこのお芝居の大切な登場物のひとつですから。 稽古場はなんだか活気づきました。 片桐さんはドラム缶のまわりを何回も回っていました。 私も嬉しいです。 少しずつ、場所が見えてきます。 私達の「図書館の裏庭」が少しずつ、形を、影を、持ち始めました。
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