海からの贈物 与えるのが女の役割であるというのなら、その泉が涸れてしまわないよう、女もまた満たされなければならない。“自分とは何なんだろう?”という問いについて、夫と子どもと女性の幸せ、暮らしの哲学について書かれている。
理由 直木賞受賞作。事件はなぜ起こったのか。殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか。高層マンションで凄惨な殺人事件が起きた。室内には中年男女と老女の惨殺体。そして、ベランダから転落した若い男。ところが、四人の死者は、そこに住んでいるはずの家族ではなかった・・・。
幻世の祈り 高校教師・巣藤浚介は、恋人と家庭をつくることに強い抵抗を感じていた。馬見原光毅刑事は、ある母子との旅の終わりに、心の疼きを抱いた。児童心理に携わる氷崎游子は、虐待される女児に胸を痛めていた。女子高生による傷害事件が運命の出会いを生み、悲劇の奥底につづく長き階段が姿を現す。 家族を抜きには語れない事件が起きている今こそ、読む価値が高まっている作品である。
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