私は、ジャイアンツの清原より二つ、歳を食ってる。清原が高校一年生の夏は、私は高校三年生だったということだ。だから、甲子園でのKKコンビのデビューは鮮烈に記憶している。
あの夏の絶対本命は、蔦監督率いる池田高校だった。夏春連覇を成し遂げ、『阿波の金太郎』水野を擁し、死角はないと思っていた。そんな池田高校を、PL学園が力でねじ伏せた。7対0でPLの圧勝だった。水野が打たれるなんて信じられなかった。ところが、一年生にしてPLの4番を張っていた清原は、水野の前に、なんと、4三振だった。まるで、vs金田の長嶋。スターの素質、満杯だったのである。
さて、昨夜の清原。
「ファンの温かい声援が、枯れかかっていた自分に水を与えてくれた・・・」
怪物といわれた清原の口から、そんな言葉を聞きたくない。腐るにはまだ早いよ。清原はスターなんだから。お涙頂戴はダメだよ。ジャイアンツで試合に出られないんだったら、他の球団へ行こうよ。いや、アンタは、昔から良い時と悪い時が・・・
何しろ、清原は、私より二つ若い。そんな簡単に辞めてもらっちゃ、周りに影響するでしょ!
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「買(こ)うたらアカンでェ!」――(清原和博)
ムカつくのう。ワイの裏も表も知り尽くしとる「番長日記」、もう丸6年もつづいてるんやて。なに? そんなかでオモロイのばっかり集めた本が、ついに発売されたやと? 全部で44話も載ってる?待ってくれ。あ、あの話だけはやめてくれェ!
「オマエどこのモンや?」 「フライデーです」 「もうじゅうぶん撮ったやろ?ワイが暴れる前に帰ってくれ!」 ビビっとる、ビビっとる。去り際に、もうひとニラミするのがコツなんや。 ――(第7章 第23話より)
>> 清原を思う。 - 星瑞枝ファン
【Referer】
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