最初で最後の全中レース。3年生になってやっと掴んだ出場権。最下位通過なので、第5グループの132番スタートだった。
応援隊は、ザイモクさん、タカイチさん、アキトさん、テツヤ、妻、小六♂、小三♀、弟のサトル。会場に着いたら、ミツカズさんとカズシファミリーの姿を発見した。(みんな応援ありがとうm(_ _)m)
前日から雪が降り続き、ややソフトなバーン。霧が出て視界が悪い。男子一本目は、ビブ1番から4番までが失敗するという波乱のスタートだった。女子のスタート時間11時になっても霧がかかっていた。スタート地点の雪温は−6℃〜−8℃。赤倉特有の水分を大量に含んだ湿度の高い新雪が降り続いていた。
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マリのスタート時間は、1時間後。スタートワックスを仕上げて、マツアキさんにチェックをお願いした。
『ダメ。やり直し!』
厳しい言葉を頂いた。全然滑らないそうだ。ドミはダメか?アキラさんにガリウムの選択をしてもらい、再度マツアキさんにチェックをお願いした。
『まぁまぁだな。』
お許しが出たので、スタート地点へ。新潟は、マドカの後がマリ。先に一本目を滑り終えた新潟の選手がスタート地点に来て応援してくれた。サービスマンにビンディングをチェックしてもらうと、前圧(ブーツのソール長とビンディング前後長の関係)が緩いという。ゲゲっ。この状態で渡されていたのに。これまではデタラメな状態だったのか・・・。
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トランシーバーや携帯電話から上がってくるコース状況を聞かせた。新たに降った柔らかい雪が除けられて、下地の水を撒いた硬い氷が見えるコース状況だった。ラインが落とされなければタイムが出るはず。
『お尻を上げて外腰で。』
普段触ったら、鬼のように怒るかもしれない。でも、スタート前だけは許される儀式。マリのお尻を思いっきり叩いた。
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スタートハウス横から滑っていくのを見つめていた。スタートから急斜面に消えていく緩斜面までの滑りは悪くない。ラインが高めでリズムもある。脚部が大きく動く元気のある滑りだった。
タイムは50秒台。49位。まぁまぁのところか。
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2本目のスタートは2時。2本目のスタートワックス作業をし、マツアキさんにチェックをお願いする。
『・・・。』
やはりダメか。悩んだ末、メーカーサービスマンにお願いすることにした。
実は、1本目のとき、
『メーカーのところに持っていけばいいじゃん。』
の周りの言葉に、
「個性がなくなるので、自分でやります。」
なんて言っていた。でも、チェックを通らないのであれば、神頼みも必要だ。お任せコースとすることにした。
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2本目は49番スタートとなる。ここから19人越せばジュニオリに出れる。29人越せば、来年の出場枠に貢献できる。でも、そんな面倒なことを考えないで、アタックあるのみ。自分のために精一杯のレースをしようよ。
再びおまじない。お尻を叩いて高いポジションの維持を意識させた。いよいよ最後のスタート。
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スタートハウスの脇で斜面下に消えていくのを見守っていた。左ターンで右足が掘れに落ちてしまったが、難なくクリア。以前だったら失敗の可能性があったはず。マジ上手い。後はタイムアナウンスを待つ。
50秒台のタイム。無事ゴールできたことを確認した。スタート周辺にいるサービスマンや先輩たちに報告した(なぜかスタート近くには、自分の選手時代の2、3年先輩の人が多いんだな。)。
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マリがゴール下に降りてくるのを待っていた。
『30番には入れなかったよ。』
「ば〜か。きちんと滑ったじゃん。ナイスラン。」
良くやったよ。良くやった。
http://www2.sport-nippo.com/news/details.php?t=ski&k=1310
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