初日のSL。いよいよ決戦だ。ここで、勝負を決めなければならない。この日、青空が広がり、コース状況も硬めにパックされた好条件だった。
私は、早朝、家を出て、約2時間半かけて会場に着いた。同乗者にはショウの父ちゃん。道中、運転しながら、私は喋りつづけた。何を話していたのか、自分でも思い出せない。だけど、黙っていると不安に追い込まれそうだった。そして、会場が近づいてくるにつれ、胸のドキドキがどんどん速まっていった。 新赤倉のゴンドラ乗り場に着いたのが7時半。ちょうど、選手たちに出会うことができた。ゴンドラが動き出すのが遅れるということで、選手を京王チャンピオンへ移動させ、スタート地点へ行かせることにした。
私がスタート地点へ着いたのが、8時半過ぎ。選手の試合用の板を見つけ、早速、仕事(スタートワックス作業)に取り掛かった。この時点で雪温マイナス8度。流石に赤倉だ。朝は寒い。 今季、主にドミネーターのズームを使っているので、雪温に敏感にならなくなった。でも、雪温が上がるかどうかで、他のワックスを組み合わせることも考えていた。全中当落ラインは、コンマ差になるに違いない。絶対に負けられない。SLだからといって、ワックスを疎かにするわけにはいかない。 擦りつけ、コルクで磨き、ブラシをかけ、布で磨く。この作業をスタートまで、何回も何回もやってた。やり続けないと不安だった。滑らないなんてことがあってはいけない。ストラクチャーの細かいところまで、スタートワックスの粒子が綺麗に入るように、祈りを込めて。
結果は、1本目6位。2本目に失速。トータル10位。
SLは、中越大会の成績を見ても、スキー操作の点を見ても、イマイチ。出場枠に引っかかっただけでも、合格としなければならない。GSは伸びると信じている。
http://www2.sport-nippo.com/news/details.php?t=ski&k=1272
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【Referer】
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