両親が旅行に出ていたので、田んぼの水を見て回った。ちょっと朝寝が長かったので、日向ぼっこのヘビたちと遭遇してばかり。こちらの格好は、Tシャツにスウェットというパジャマ姿のままで、さらに素足のまま靴下を履かずに長靴に足を突っ込んでいた。
全部の田んぼを歩いて回れるくらいの耕地面積しかない。でも、全部歩くと、30分以上かかる。腰を屈め水口から水を入れ、水田を見渡し、次の目的地へ。
水源の無い裏山の高台にある田んぼでは、用水からポンプアップする。ポンプのスイッチを入れるかどうかの判断をするために一回登る。水が必要だと思えば、下山してポンプのスイッチを入れる。他の田んぼを見回った後、もう一度登山する。水量が充分な場合、すぐ下山するが、不充分であれば、しばらく待っている。
この田んぼを開田するのは、水もないし無駄だと思っていたので反対した。でも、病気明けの父が生きている間の楽しみだというので、しょうがないなぁと思っていた。多分、父が死んだらここを耕作することはない。
自分の家を見下ろして、遠くの道路を行き交うクルマを眺めながら、タバコも吸わない私は日曜の朝の日差しをボーっと受けていた。
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