2003年04月24日(木) |
J−POWER CUP 第1日目
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【J−POWER CUP 第1日目(4/24木)】
■ 男子大回転 1本目スタートリスト
01 佐藤 栄一 専修大・・・・・18.30 02 吉岡 大輔 チームJWSC・・・2.57 03 田代 剛 六日町高 04 鶴井 靖之 国学院大 05 山崎 純 小賀坂SC・・・14.66 06 山田 春貴 草津中 07 北村 早 関根学園高 08 目黒 智紀 六日町高 09 福崎 翼 十日町高 10 渡辺 靖彦 日本大・・・・7.82 11 高橋 朋也 白馬中 12 高橋 昌道 白馬中 13 星 隆裕 専修大 14 白井 淳平 日本体育大 15 竹田 征吾 小賀坂SC・・・・8.24 ・ ・ ・
■ 女子大回転 1本目スタートリスト
01 広井 法代 チームJWSC・・・19.08 02 滝下 樹里 日本大・・・・・5.73 03 池田沙也加 野沢温泉中・・・38.14 04 新保 優 千田中 05 萩原 南 片品中 06 小野塚彩那 湯沢高 07 金子あゆみ 八海高 08 戸丸さおり 沼田女子高・・・38.16 09 星 瑞枝 上越高・・・・・7.05 10 村田 葵 白馬中 11 上重美沙紀 八海高 12 春原 優衣 山之内中 13 下村 沙織 嬬恋西中 14 吉越 菜未 野沢温泉中 15 小日山裕美 新発田商業高 ・ ・ ・
凄い選手たちだ。やっぱり、奥只見は、普通のB級大会とは違う。 女子は、関塚真美と長谷川絵美が欠場したために、シングルは2人のみ。
レースは、小雨が降り続く中、行われた。
私は、丁度、中間地点の旗門員だった。最初の急斜面の入り口をちょっと降りた場である。同じ場所にTDの太谷さんと広井法代のお父さんがいた。このため、レース中ずっと、お父さんの話を聞くことになった。
曰く、 『スロベニアのサービスマンは、エッジを84度に研ぐ。ヨーロッパの硬い雪はもちろん、柔らかい雪であっても、選手たちには、鋭角なエッジを習慣づけた方が良い。』
『ところが、奥只見に来る前に送られてきた板は86度だった。こんなんじゃ、使いモノにならないので、84度に整備してきた。』
『ベークライトを使ったファイルガイドを作ってみたが、これを売りに出したいと思っている。』
『自分の目の黒いうちに、この技術を日本の若い人になんとか伝えたい。』
私自身は、お父さんの顔は知っていた。ちょっと昔は、そこら中の大会でお見かけしたし(知り合いじゃないけど。)。
お父さんは、男子1本目に引き続き、女子1本目が終わるまで、ずっと喋りつづけた。それを太谷さんと私は、なるほどぉ〜〜と頷きながら聞いていた。
男子の1本目が終り、引き続き女子の一本目も終わった。
男子は、吉岡大輔(チームJWSC)がラップ、続いて佐藤栄一(専修大、糸魚川白嶺高出身)、女子は、星瑞枝がラップ、続いて広井法代だった。
お父さんは、2本目のレースまで時間があるので、お茶を飲んでくると言って、コース脇をゆっくり降りていった。
いなくなったのを確認した太谷さんが突然、
『イマの人、いったいダレ?』
と私に問い掛けてきた。
「え゛。」
元ジャパンコーチの太谷さん。お父さんのことは知っているだろうと思っていた。
「ぁ。広井法代のお父さんだと思いますけど・・・」
『ぁぁぁ。あの人、ダイブ○○○らしいよねぇ〜。』
「へ?」
『いやぁ、いろいろな噂を聞いてるよ。・・・。』
「ぁぁ・・・。」
そんな噂もあるのか。まぁ、事実なのかも。火のないところに煙は立たない。
「そういえば、広井選手は、JWSC(吉岡大輔選手も所属の例の専門学校のこと。)の選手になったんですね。」
『きっと、複雑な事情が・・・。』
ううう。会話を続けられない。しばらくの間、太谷さんと私の間に沈黙の深い溝ができあがってしまった。
ところで、実は、太谷さんと私も初対面。私は、太谷さんの名前を知っているが、太谷さんが私なんかの名前・素性を知っているわけがない。
広井法代のお父さんがいなくなった後の沈黙を、私は、自己紹介で切り崩した。
「あの〜、ここの旗門員をしてます、きゅっ。といいます。よろしくお願いします。」
『太谷です。昨日の夜は、だいぶ飲んだでしょう?』
「ぁははは。」
役員は、折立温泉さかえや旅館で宿泊で、当然、太谷さんも同宿だった。
「太谷さんって、ナショナルチームのコーチだったんですよね?」
『そう。岡部哲也をこの大会に連れてきたとき、セッターもやったんだよ。』
「へぇ〜。私、岡部哲也さんと同年齢です。この大会は、私が高校2年生の春に始まったと記憶してます。」
『そうなんだ?』
『佐藤譲が競技を引退したきっかけをつくったのは、実はオレなんだよ。』
「へぇ〜」
『ヨーロッパ遠征中に自動車事故を起こしたことがあってね。そのとき、助手席に乗っていたのが佐藤譲なんだ。あいつ、足をフロントガラスに投げ出していたもんだから、ガラスが足裏に刺さっちゃってね〜。』
話が盛り上がってきて、広井法代父のことは、すっかり頭から抜けてしまったかのような太谷さん。
レースコンディションが霧が深く視界不良のため、TDの太谷さんのところには、指示を仰ぐ声が幾度ともなく入ってきていたので、こちらから話し掛けることは少なかったが、いろいろなやりとりをしているうちにすっかり打ち解けた雰囲気に。
『ところで、きゅっ。って、何をしてる人?』
「へ?(今、旗門員してるじゃん!)」
何を聞きたいんだろう?この人は?
「何をしてるっていうと・・・?」
『いやぁ。普段、仕事は何をしてるのかなぁと思って。』
「ぁぁぁ。」
咄嗟に考えた。ヒマなのが来ているなぁと思われるだろうし(まぁ、休めるということは、そういう事実であるが(^^;;;)。
「農業です。(嘘ではないですけど。。。)」
『なるほど。じゃあ、冬はずっとスキー場に行っているの?』
ううう。どんどんアリバイ(?)崩しが始まるぅ〜。でも、なんで、仕事のことを気にするのかなぁ?ボクたち、スキーヤーでしょ?
「いやぁ。スキーでメシを食ってないんですよ。もっぱら、ボランティアで夜にナイターで子供の練習を手伝っているだけです。」
実際、冬に働かないで、スキーを履いているだけの人、私の周りにも多くいるので、そんなイメージで自分のことを表しているつもりだった。
『じゃあ、農業だけで食っていけてるんだ?すごいなぁ。』
話は、レースを飛ばして、急転。m(_ _)m
折立温泉さかえや旅館の宴会場で、なぜか私は、太谷さんの隣に座ってしまっていた。
「お疲れ様でした〜。」
『ぁ。お疲れ〜。』
『ところで、きゅっ。さん。○○○の仕事をしているんだって?』
『それに、娘さんもレースに出ているとか。』
『(^o^)』
「(゜o゜;」
「いやぁ・・・。嘘をつくとか、だますとか、そういうのではないので・・・。・・・モジモジ。」
(誰か喋ったな〜〜〜)
「まぁ、そういうことで(^^;;;」
「今後ともよろしくお願いします。m(_ _)m」
『あ。はい。こちらこそ。白馬の太谷です。よろしく。』
このおじさん、本当に腰が低くて、気取らない人だなぁ。威張らないし。好感度高い。 太谷さんはじめ5・6人は、夕食後、私たちの部屋で飲みつづけた。
そこへ、星瑞枝のお父さんの隆市さんが、八海山の一升瓶を手に突然現れた。
八海山の一升瓶を手に突然現れた星隆市さんに、私は、太谷幸雄さんを紹介した(まるで昔からの知り合いかのように。)。
『太谷さん、こちら星隆裕・瑞枝のお父さんの星隆市さんです。』
『隆市さん、今日のTDの太谷さんです。』
「あ。初めまして。星です。瑞枝がお世話になってます(隆裕とはいわなかったw)。」
「太谷です。よろしくお願いします。」
(お。やはり知り合いではなかったか。ちょっと、ほっとするワタシ。)
以下、3人の会話に。
太谷:『いいですねぇ〜。きゅっ。さんのような人が頑張ってくれていてぇ。』
きゅっ。:「(汗:突然の褒め殺しか?)いやいや。ワタシは、隆市さんのお手伝いをしているだけなので。」
星:『最初は、工事現場の投光機を使ってナイター練習を始めたんですよ。Tバーでなく、ロープトゥだったし、コースも今よりずっと短くてねぇ〜。』
太谷:『そういう工夫をすれば、選手を育てられるんだよねぇ。やっぱり人が人を育てるんだねぇ〜。』
・・・と、夜の部の話が盛り上がった。
星:「それにしても、今日の男子、10番に入らない招待選手がいたんだってね?」
実は、男子で10番に入らない招待選手がいた。 さぁ、それはダレかなぁ・・・?(笑)
■ 男子大回転 1本目スタートリストから
SUM -B- 51.59
■ 男子大回転 結果
01 01 佐藤 栄一 専修大・・・・18.30 0.00 02 12 高橋 昌道 白馬中 03 13 星 隆裕 専修大・・・・25.55 10.21 04 03 田代 剛 六日町高・・・30.43 11.23 05 06 山田 春貴 草津中 06 05 山崎 純 小賀坂SC・・・14.66 13.54 07 22 武田 力 チームJWSC 08 04 鶴井 靖之 国学院大 09 10 渡辺 靖彦 日本大・・・・ 7.82 15.24 10 08 目黒 智紀 六日町高 11 19 荒牧 健太 沼田高 12 15 竹田 征吾 小賀坂SC 13 18 伊藤 和樹 白嶺高 14 11 高橋 朋也 白馬中 15 14 白井 淳平 日本体育大 16 02 吉岡 大輔 チームJWSC・・・実は、1本目のラップ! ・ ・
SUM -A- 96.76 SUM -C- 50.22
(A+B-C)/10=(96.76+51.59-50.22)/10=98.13/10=9.813
ペナルティー計算値 9.81 ミニマムペナルティー 14.30 採用ペナルティー 14.30
※ペナルティは、ミニマム採用。招待選手が失敗したのにもかかわらず、いかに凄いB級だったか!
■ 女子大回転 1本目スタートリストから
SUM -B- 108.16
■ 女子大回転 結果
01 11 上重美沙紀 八海高 02 02 滝下 樹里 日本大・・・・・・ 5.73 5.91 02 08 戸丸さおり 沼田女子高・・・・38.16 5.91 04 07 金子あゆみ 八海高 05 09 星 瑞枝 上越高・・・・・・ 7.05 13.47 06 05 萩原 南 片品中 07 03 池田沙也加 野沢温泉中・・・・38.14 15.05 08 01 広井 法代 チームJWSC・・・・19.08 17.87 09 16 宮 里美 東大和市立第三中 10 22 田辺 雪絵 安塚松之山高 11 17 鈴木 晴乃 小谷中 12 10 村田 葵 白馬中 13 12 春原 優衣 山之内中 14 29 熊谷 歩 八海高 15 19 須藤さなえ 関根学園高 ・ ・ ・
SUM -A- 108.16 SUM -C- 58.21
(A+B-C)/10=(108.16+108.16-58.21)/10=158.11/10=15.81
ペナルティー計算値 15.81 ミニマムペナルティー 15.30 採用ペナルティー 15.81
※女子は、やや駒不足であったのだが、招待選手の巧みな技(笑)で、ほぼミニマムが完成。非常に美味しいレースとなった。マリは、56位(141.65=125.84+15.81)で、今シーズンのGSポイントが118.43に決定。もうちょっと伸ばせたのになぁ。やや不満。
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