「『憲法1条』って、どういう意味?」と突然小五♂が聞いてきた。
(^_^")?
憲法なんて、普段の生活に全く用がない法律(失礼かしら?)だし、記憶もはるか彼方に置いてきてしまってる。
そこで、手元にあった択一六法を見せてあげた。
この本、解説がコンパクトにまとまっていて、質問に対する答えが明快である。なので、昔、他の科目と同様に、基本書と並べて開いて講義を聴いていた。また、噛み砕いて喋るときのタネ本になる。
第1条には、天皇の地位が書いてある。占領政策の最優先課題の一つは、日本の国家体制をどうするかということだった。天皇の地位を国民の総意に基づくものとする一方、天皇の権能から国政に関する行為を除外した。象徴という言葉は、これらを意味するものと解釈できる。
平成の世になって、改憲とか護憲とか憲法論議が盛んであるが、どちらの陣営も第1条のファジーさには、あまり触れようとしていない。憲法を見直すに当たっては、天皇制のあり方をより明確にすることが重要であると思う。少なくとも、象徴という言葉がわかりにくい。
国政行為への参加・不参加は別にして、今後も天皇制を存続していくつもりなら、「総意に基づき、天皇制を維持する。」くらいのはっきりした言い回しの方が、外国に対して説明がつくのではないかと思うんだけどなぁ。
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