2003年02月23日(日) |
愛撫を拒否する夜もある |
バスタブに浸かり大きく深呼吸する 何も考えず呆けたように動かない 彼方此方に置かれた蝋燭の炎を眺め 冷め始めたお湯にさえ苛立ちを感じる
アタシはちょっと疲れ過ぎている とても退屈した気分になった 疲れていたコトにさえ気づかないなんて 少しだけ自分が可哀相に思えた
大好きな蝋燭の効果は低く、 愛猫と遊ぶダーリンに頼みごとをする 彼は手馴れた様子でアロマを焚き、 スピーカーを移動させて私が好きな音楽を流し 冷めてしまったお湯を入れ替えてくれる
目を瞑り、このゴロリとした塊が 早く出て行けば良いのにと思う 何だか気分が重いなんてウンザリなのに
目を開くと自分の指先が目に入り 嫌なものを見て暗い気持ちになる
大変だわ、ダーリン・・・ 爪の根元に隙間ができてる これって爪先が剥げたのを発見した時より 何倍もガッカリした気分になるのよ、分かる?
違う、エナメルに執着してるわけじゃないわ 隙間が出来上がってしまう程長く、 貴方に指先を褒められてないことや 私自身がその隙間に気づかなかったこと
貴方も私も最近は忙し過ぎたし、 自分や互いへの関心も低くなりかけてた 違う、アタシの言いたいのはこんな事じゃない 先週も一度もセックスしなかったし、 あぁ違う、欲求不満とかそういうのでなくて
なんだか余計に疲れてしまったわ 貴方に何を伝えたいのかも分からない 安心して、悩みも迷いも不安もないの 何時の間にか住み着いたこの塊のせいよ 得体の知れない塊が邪魔してるんだわ
あぁ・・ダーリン・・ファックして! そうここで、バスタブに浸かったままで 愛撫なんて要らないわ、メイクラブじゃなくて 死んじゃうかもと思うくらい激しくファックして!
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