|
|
■■■
■■
■ 手紙
懐かしかった。
便箋も
封筒も。
あの頃は
あんなにも一生懸命で
あんなにもまっすぐだった。
辛いことも多かったけど
その分楽しいと思えることも多くて
自分のことを分かってもらえなくても
一か所でも
本当の自分を出せる場所があったことが
とてもありがたかった。
大人には分からない子供の世界の中で
一生懸命に前を向いていた。
感傷に浸るとはこのことか。
いつだって本の世界に引っ張られてしまう。
今回は「手紙」だ。
週に一度の文通が唯一の繋がりだったあの頃。
現実と空想がリンクして
風に流される風船のようにフワフワしてしまう。
毎日、郵便受けを覗くのが楽しみだったなぁ。
きっとあの頃からだよ。
文字書きになったのは。
2021年06月15日(火)
|
|
|