空のむこうにみえたもの
美空:misora



 このやるせなさ・・・

ふと・・・自己嫌悪にみまわれる。
自分が巻いた種だということは・・・百も承知。

大切な人を傷つけることしかできない自分に腹が立つ。
だからといってどうすることもできない自分にまた腹が立つ。

“来るものは拒まず・・・去るものは追わず”
こんなものが必要なんだろうか・・・?
時には追いすがるのもいいのかもしれない・・・。
本当に大切なら・・・もう、二度と手を離してはいけないのではないだろうか。

人は学習する生き物だから・・・同じ過ちを繰り返してはいけない。
情けなくても、醜くても・・・本当に大切なものには醜態をさらしてもいいのかもしれない。
それでも、去るのであれば・・・その時は・・・。


二重の仮面をかぶるのにも疲れてきた・・・。
そろそろ、一つになりたい。
軽蔑されようと・・・侮辱されようと・・・。
自分で巻いた種は自分で刈り取るしかない。
ここで『勇気』という言葉があれはまるかどうかわからないが・・・
たとえ、無くすモノが大きいとしても・・・
もう・・・本当の自分でいたい。

強い人になりたい。
何物にも負けない・・・立ち向かうだけの勇気がほしい。
ただ一歩、踏み出すだけの力がほしい。
一人でも立っていられる、一人でも歩いていける・・・そんな力を。


きっと、あの人は苦しんでいるのだろう。
現実的に遭遇しているこの事実に。
無垢な心の持ち主だから・・・。


・・・傷つける事だけしかできない。
・・・どうしてあげることもできない。
私がいなくなれば・・・解決するのだろうか・・・?

もう、何のすべも残されてはいない。

2000年10月07日(土)
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