一色達夫の日記

2013年08月18日(日) イノシシは柵の中にいる

「あきたこまち」の圃場での出来事。
例年よりも2日ほど早い出穂に、イノシシの踏み倒しも7月30日から始まった。早速、電気牧柵機で囲って被害防止を試みた。さてイノシシ侵入が阻止できたと思っていたが、8月2日の夜被害拡大。
その時、電柵の電線がどこも異常が無かったので、不思議に思いながらも「たぶんこちら側からの進入だろうと目星を付け」西側の電柵を二重に設置したのだ。

が、次の日の朝、見回ってみて ビックリ

イノシシは圃場の電柵の中にいるではないか。

出くわして こっちもビックリ あっちもビックリ。イノシシさんは圃場の中を走って逃げていった。が反対側から圃場を出て行ったのではなく、中でじっとしていたのだ。

これはおかしいと、圃場の中をガザゴゾと音をたてながら走り回てみると、じっとしているイノシシと遭遇、流石のイノシシ さすがに慌てた様子で今度は確実に圃場を飛び出して隣の休耕田の中を走り去ったのだ。

飛び出した電柵の辺りを点検してみたが、地上高20cmほどに張っている線の下を綺麗にくぐり抜けて 出て行っている。しかも二重にしている線の下を。

イノシシ慌てて 猪突猛進 に走っているようだが、障害物はちゃんと見えていて 避けて 走っているのだ。

学習能力の高いイノシシ。この固体は一色達夫の怒りの追いかけに恐れをなしたのか、以後、電柵を破ってまでは親友(違う)進入してはいない。だが、それは、電柵の電気は常時通電、圃場は毎日見回り、下草刈り取り二回、今日は電柵の電池を入れ替え、等の作業を抜かりなくやってのこと。

私の圃場から500mほど離れた他のお方が稲を作付けしている圃場。イノシシ対策のアドバイスはしてさしあげたのだが、不慣れのせいか、30aほどの圃場が5日で全滅している。

さて、くだんのイノシシ。地域のなかに少なくとも5頭は活動している様子だが、2日前から「ヒノヒカリ」の圃場廻りを歩き出した。そろそろ次の品種の出穂が近くなると、てきめんにイノシシが近づいてくる。

このクソ暑い時に、対策作業が待つ。

この対策、この頃では、嫌になるより、その成果を 楽しみ にするような精神状況。俗に言う、悟りの境地 て か


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