作法にのっとつた綺麗な万歳を見た。 内子町長選で無投票再選された 稲本隆寿 氏が、当選を祝って万歳をする姿を写した愛媛新聞紙上での姿だ。
遠い過去の話。私が万歳の作法についての話を聞いたのは、茶道を師事する師匠からだった。ある会での締めの時、同じ話を高等学校の元校長から も聞いた。
そんなところから様々な機会に万歳をするとき、この作法にのっとった万歳ができている人が存在するかどうか、確かめることを密かな楽しみとしている。 が、たいていの場合皆無。
この社会のリーダーたる方々の所作にも、この件について観察の目を向けてみるのだが、稲本氏のような綺麗な万歳ができている方をめったに見かけることができない。
東洋の小さな島国にあって、独自な様式美を形作ってきた日本の文化。今わもう人々の日常の所作ひとつひとつに、より良き文化的素養を見ることなど至難のこと。 などとグチッテ今日も一日日が暮れた。
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