2013年01月10日(木) |
カラスのカー子(太郎)はお利口さん |
裸麦の播種を終えたのが12月の13日。播種を始めたのが11月の25日。例年なら、それでうまい具合に発芽してくる はず なのだが、今年は播種を始めた25日頃から冷え込んできて、その後の生育が滞りがちなのだ。 年も明けて、そろそろ圃場は緑に染まってくる はず が、一向にその様相にならない所がある。何故なのか。その原因は カラスの食害。 芽が出て目立ち出すところに、渡りガラスの集団が飛来して芽を引っこ抜き、そこに付いている麦を食べるのだ。 そのカラス集団の異様さ、まるでヒチコック映画の「鳥」そのもの。
最近、このカラス集団を追い払うことが、重要な農作業となっている。 ここで気づいたことだが、カラスの習性はスズメとはまるっきり違っている。スズメはおっても追っても人が移動したら直ぐに元の 餌場 に舞い戻って、時間経過でその数を増やしていく。が、カラスは追えばその場から移動して、あくる日は姿を見せない。
もう一つ。カラスにも種類があって、渡りガラスは集団で行動するようだが、地ガラスは普通二羽で行動してあまり移動しない。生物学的に、渡りガラスと地ガラスという分類が適当なのかどうなのか確認はしていないが、私の観察過程からそうよんでいる。
渡りガラスの世界では、周囲監視役のカラスがいる。このカラスは人が追っ払い行為に出ても最初は飛び立たず、一応残って様子見をしている。それに、集団で上空を移動する時にも定期的に二三羽のカラスが後ろ旋回を繰り返しながら移動している。集団の安全確認 行為 なのだろうが、見ていて面白い。 今日は用事があって土居町に行ってきたのだが、この地ガラス、周桑平野から宇摩郡の方まで移動しているように感じてしまった。こちらに一羽も姿を見かけないのに、土居の圃場に集団で舞い降りている。
地ガラスには要注意。このカラスは、人の持ち物を狙ってくる。これまでに、おやつのパンを銜えて行かれたことがあり、観察していると、カラスさんの方もこちらを観察している。
農業やるのも、稲はイノシシ麦はカラスにやられて、どうにも苦労が絶えない。が、自然界の摂理が分かれば対策も立てられる。
人間世界の摂理は、どうも遺憾ともし難く、未だ御しがたし。
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