一色達夫の日記

2011年10月17日(月) 伊曾乃神社祭礼神輿の鳳凰は稲穂を銜えて氏子廻り

16日の早朝、30数年ぶりに伊曾乃神社祭礼お旅所の見物に出かけた。
お目当ては、この祭礼の神輿の御供を務める 本町一丁目 御供だんじり の様子を見ることだった。

もう遠い記憶のかなたになっている お旅所見物 は、ごった返した暗闇の中の 提灯の薄明かりしかない。
あらためて一からの見物は、新たな発見の一絵巻物の世界のようだった。

お旅所に鎮座する神輿に、集まってきた各地区の だんじり が挨拶する。70数台のだんじりが挨拶を終えた最後に登場したのが 本町御共だんじり。このだんじりは、神輿の直ぐ隣に据え付けられた。
そして、この祭礼の華やかさをつかさどるような みこしだんじり 4台の練りが続き、ひと段落する間もなく、中野一番だんじりが祭礼運行のスタートを切る。

この一番だんじりに70数台のだんじりが続くあいだ、神輿とお供だんじりの様子をつぶさに観察する。
興味をそそり面白いと思ったのが、神輿の頭にとまるにわとり いや鳳凰。その口には稲穂の束が括りつけられている。
禰宜に「あの稲穂 本物ですか」と問うてみると、「そうです。神社近くの方が持ってきてくれています」とのことだった。
稲の品種は「コシヒカリ」ですかと聞いてみたが、やっぱ(笑いながら)「それはわかりませんね」とのことだった。

専業農家となって3年目。なんだか 感動 の祭礼絵巻。

もう一つの 感動 関心 さすが と思ったことは、だんじりが出発したあとに残る一升ビンとゴミの散乱状態の中で、神輿と御供だんじりが据えられていたあとは、ゴミが綺麗に片付けられていたことだった。

「これでこそ 御共 が勤まるのか」との感動は、神輿に付き従う古式豊かなだんじりの後ろ姿を、よりいっそう神々しいものとしていた。

そうよね、祭礼はあくまでも祭礼であって、単なるイベントとは訳が違うのよね。 


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