一色達夫の日記

2005年07月16日(土) 大阪松竹座 中村勘三郎襲名披露興行

大阪松竹座で開催中の「第18代中村勘三郎襲名披露 7月大歌舞伎」観劇ツアーに参加。
昼の部11時の開演に間に合うよう西条を5時に出発。一行は、この日に入場券が確保出来た30名による大型バスを仕立ててのツアー。
昨日の夜は、視察研修から帰宅後、留守の間に連絡の有った用件を少し片付け、資料を整理しながらHP日記を記入していたら、いつの間にか深夜2時を過ぎていて、今日は睡眠不足のままの4時起床での行動となる。

行程はいたって順調。予定通り、歌舞伎界の中でも油の乗り切った役者である勘三郎の芸を堪能。合わせて、松竹座の建物から調度品、それに西条市では祭礼時くらいにしか味わえない都会の雑踏を「見学」出来る。

歌舞伎興行は襲名と追善で維持出来ているといわれるくらいに、次々とこのよおなイベントを企画しているようだ。今回の襲名興行も連日大入り満員の盛況が続いているとのことだ。
確かに、地域に廻ってくる歌舞伎興行と違い、襲名興行は配役の顔ぶれが豪華絢爛で、人気が高いことがうかがえる。
普段の生活をケチっても、一年一度くらいは都会での観劇に行きたいと、今回のツアーも直ぐに定員一杯となった様子。私は最初この企画には蚊帳の外だったのだが、急なキャンセルが出てお声がかかったのである。

大阪松竹座ともなると、壁に掛かっている絵も素晴らしい。中島千波の月毎の華の絵12枚は、この日本伝統文化の殿堂を飾るに相応しい。
西条総合文化会館や丹原文化会館の壁は、その多くの場所を来演者の写真を何年来飾ることに使っているが、そんな田舎者趣味をいい加減卒業すればいいのに。
着飾った観劇者の雑踏をかいくぐり、12枚の絵を鑑賞しながら我が故郷との文化レベルの違いを感じるばかり。

松竹座の直ぐ近くにある阪神タイガースが優勝した時にダイブがある戎橋は、現在大改装中。大阪のイメージアップ事業なのかな。

けれどやっぱり、西条の毎度かわらない風景が落ち着く。


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