2005年06月13日(月) |
6月議会一般質問 禁煙対策 全文 |
西条市における禁煙対策についてお聞きします。 先頃 元大関貴ノ花が55歳で亡くなりました。かつて彼は下位にいた若い千代の富士に対して 「僕はタバコを吸うので横綱になれなかったが、君は禁煙すれば横綱になれる」と助言したといいます。すなおにタバコをやめた千代の富士はその後精進して大横綱になりました。貴ノ花の死因は口腔底(舌の下から歯ぐき)のがんとされていますがタバコとの関連がきわめて深いがんです。
全国ではタバコが原因で年間11万人の生命が奪われており、交通事故死の10倍以上に達するとのデータもあります。タバコは「予防可能な死亡」の最大の原因です。またタバコは膨大な医療費の損失をもたらし、その補填には非喫煙者も多額の支出を強いられています。
成人男性の喫煙率が5割と先進国の中でも高い日本は「喫煙大国」と形容されていましたが、2003年5月に施行された健康増進法のなかで学校、病院、事務所、百貨店など人が集まる施設では受動喫煙の防止が定められ、ようやくにして禁煙対策が進み出したといえます。
さらにこの動きは、公共の場所での受動喫煙や、広告の規制、未成年者対策などを柱とする、公衆衛生分野では初の国際条約である「たばこ規制枠組み条約」が本年2月に日本も批准するにいたり、加速度を増してきたと言えます。 私が禁煙対策について質問したのが2000年の12月議会でしたが、その時の雰囲気を思えばまさに隔世の感があります。 そんな状況を踏まえ「吸わないことが当たり前の社会」さらには「タバコのない社会」の実現を目指して、今回の質問をさせていただきます。
まず、現在西条市での公共施設における分煙、禁煙の実施状況についてお答え下さい。 さらに、そのような公共施設での分煙、禁煙の実施から、さらに進めて敷地内禁煙実施に進める事についての考えをお答え下さい。 次に、教育委員会への質問なのですが、市内小中学校での敷地内禁煙が実施され、教育施設内での禁煙は社会常識となっている状況において、各地区公民館では取り組みが遅れているように見受けられます。 そのような状況の改善について、また、各体育施設等での禁煙化についての考えについてお答え下さい。
禁煙推進についての意識啓発活動、実施の考え方についての問です。 東京都千代田区では「歩行喫煙禁止条例」がすでに施行されています。 また、たばこ自動販売機を撤去する活動や、未成年者喫煙禁止法の周知徹底をはかる活動が行われています。また、喫煙者に対する禁煙サポートにも取り組む必要がありますが、そのような、西条市における禁煙推進活動の内容についてどのように考えているのかお答え下さい。
以上 _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
平成17年度6月議会本会議「質疑・質問」一日目 3番目に登壇。 今回の質疑・質問は「新図書館建設事業予算」と「指定管理者条例」について、理事者の考えを質すことに重点を置いた。 委員会での審議があるから、今日の時点で理事者の考えが全て明らかとなったワケではないが、答弁者の「問われた事以外は答えない」というような態度ばかりが目立ち、「みんなで地域を良くしよう」という熱意を感じないと、「理事者の方針に諸手を挙げて賛成」というふうには思えなくなる。
市民みんなで考え行動して行くため、事の顛末をリアルタイムで発信していく事がこれからも必要のようだ。
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