一色達夫の日記

2002年08月05日(月) 西条市合併問題シュミレーション

合併問題への取り組みに費やした一日となった。
私のこの問題への今後の取り組みは別として、今日でだいたいの収まりどころは見えてきたように思う。
以下、私の思うシュミレーション。

10時から12時まで西条市の商店街で「合併を考える西条市民の会」が集めている「自治体合併に対して住民投票の実施を求める署名活動」の街頭署名実施。
会員5名+市議3名 計8名で実施。2時間で120名の署名が集まる。
報道関係の取材多数。
市議3人で始めた「住民投票」の実施を求める署名活動だったけれど、今日の活動に市民も加入したことによって、考える会は市民権を得たことになる。
既に集まっている署名が今日の分も含めて600名となったところから、目標としていた有権者の50分の1 約1000名の署名が集まる目処も立ったようだ。
人数の多いに越した事はないにしても、合併問題を議会内議論だけに終わらせることなく、各々が自分の主張をもって市民の間に入っていった事は事実として残る事となる。願わくば私たちの主張が多くの市民に理解され、これからの町作りの指針となれば幸いだ。
そのためにも、今展開しつつある住民投票要望署名活動をやり遂げ、次は合併への賛否両論が聞くことができるフォーラムの開催を仕掛けること。
さらに、住民投票への市の対応を見定め、要望を無視するようなら、住民投票実施条例制定の直接請求運動を展開する事。
長期にわたっては、地域の行く末を責任を持って見守り、住民にとって不都合な部分がいくらかでも少なくなるように、事有る事に発言して行く事。

13時半から東予市で開催の第2回「合併任意協議会」傍聴。
委員29名全員参加。事務局および職員20名。報道多数。
傍聴者 西条市議5名 小松町議1名 東予市議については全員の顔を知らないから分からなかったが1名いたのかも。他 住民が数名。
協議第1号 「合併の方式」は新設合併とすることを、一つの質問も無く確認。
議長が「新設合併」の確認を宣したとき、私は身震いを覚えた。
良かれ悪しかれ、この地域の行政史が変わる瞬間に立ち会ったことへの反応だったのだろう。
あと、「新市の名称」「新市の事務所の位置」「新市建設計画の策定」は法定協議会での小委員会で協議することを確認。15時10分終了。
今日の協議会の雰囲気から私は、新市の名称は西条市。事務所の位置は当面分庁方式。と見た。
何故そう思うのか。
まず名称。西条市民には、西条市という名に対する誇りがある。その名称を捨てて新しい名前に変わることによる抵抗感に配慮すること。また西の方の人達にとっても、西条市というブランドの中に入る事えのメリットを考えている人達も存在する。
西条市はこれからも、西条市単独で運営して行く事ができる。そんな中、慌てて合併に走りだした西条市に逃げられないためには、吸収合併のように見えても実利を取る方が良いと考えてくる。また、できるだけ静かに合併までこぎ着ける事が肝要。
事務所の位置。 平成17年3月までにすんなりと合併をやり遂げるためには、本庁の場所を協議している時間がない。
建設計画。これが問題だが・・・・・。まあ総花でいけば無難かな。
新西条市は、地域住民の参加意識も、一体感も、新市誕生の祝祭感も希薄なままに誕生し、ただ何となく月日を重ねて行く事となる。
以上。私の合併シュミレーション。

夕方、涼しくなってから「住民投票」要望署名を集めに回る。
21時まで回って60名集まった。

遅い夕食を取りながら、協議会の事を家内に話した。
西条市議は5人も傍聴に行っているのに、地元の市議や町議は来てないのよ。
それはそうでしょうよ。西条に受け入れてもらうだけだから何も考える事は無いのでしょうよ。あとの面倒は全部西条が見るんだから。
地域の代表がこんな状況のところを西条が引き受けるんだから、あとはどうなるか目に見えているということでしょう。あなたも大変ね。

本日の「任意協議会」運営についての感想。
第1回任意協議会から一月たち、合併対策室の仕事内容も軌道に乗ったと見る。
総務省から標された合併マニュアルを読み解いて、内部での仕事の振り分けができれば、大体の格好は付く。小委員会の担当者も既に決まっているようだ。
肝要なのは合併への「夢」の部分を地域の方たちと共有できるかだろう。
その夢の部分は「新市建設計画」という事になるが、はたしてどんな事務局案を作れるだろうか。残念ながら、合併協議会委員自らが一から案を描けようはずがないのだから。
さる6月西条市議会での一般質問で、私は、新市建設計画について取り上げた。
合併協議が先行するある地域で、地域住民に標して意見を求めている建設計画は「三菱総研」の資料そのままだと聞いたが。
市長答弁。 建設計画は丸投げせず、自分達で作成します。
さて、地域づくりの専門家集団である行政マンが、地域づくりの大いなる機会だと言う「自治体合併」に向かい、どんな地域建設計画を標すのか。お手並み拝見。
私はわたしなりに自分の思い描く地域の姿を、あらゆる機会を捉えて標し、地域活動を通じて実現する事を考えるだけだ。
行政マンの想いと、私の想いが一致すればいいのだが。


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