一色達夫の日記

2002年05月08日(水) 禎瑞地区合併地域懇談会出席

今日は禎瑞地区での市町村合併地域懇談会がありました。市主催で4地区目。私の出席は3地区目です。市からの出席は市長・助役・収入役・教育長・消防長・各部長5名・それと合併対策室の3名。
地域住民の出席は約30名。明比県議と地元選出の市議1名。
合併についての市長の説明38分。対策室長の説明13分。あと地域住民からの質問時間。
今日の集会での市長の説明は、市之川・大保木地区でのものとは大幅に違っています。これまでの集会は地元住民からの質問に答え合併に対する意見を聞くためとの認識であったが、今日の集会は2市2町での合併にたいする賛同を求めるための会に変質しました。
それは、冒頭の市長説明の中で昨日7日に2市2町の首長で話し合い、この枠組で決定しましたとの報告があったからです。そのため3市2町論からの変更の経緯を長々と述べており、これでは住民として何も言うことは無いという事です。長が決めておいて、そして長々と合併のメリットを宣伝する。そんなあとで、合併の中身を何も知らされていない者に何が言えるというのでしょうか。
西条市内12カ所で予定の住民懇談会が、地域によってこんなにも性格の違うものであっていいのでしょうか。そんな市長の姿勢に対し疑問がわき起こりますます。
地域の方からの質問は、禎瑞が新しい市の中心になったとき、この地域はどう変わるのでしょうかとの事。
障害のある子供を持っているとの親御さんからの質問に、福祉のレベルを考えた時、高齢者福祉は西条は進んでいるようだが障害者福祉は新居浜の方が進んでいるみたい。だから新居浜との合併で西条の障害者福祉も充実すると期待していたのにどうなのでしょうとの事。
農業者の立場からの質問として、JAは新居浜と合併するようだが市は周桑となのですねえ。その点問題は無いのですかとの事。
それぞれにバラ色の未来を約束する説明がありましたが、会場はシラケムードです。8時51分終了。
はい。一丁上がり。これで又一カ所合併への了解が取れたと言うことです。
市長からの指名で口を開いた女性が言った言葉。「今日この会場にきて初めて聴く合併の話でどうなのか分かりません。」これが住民の偽らざる心情なのでしょう。
だからこそ為政者は、このような大事な問題については決して誘導することなく、デメリットの部分も初めから提示しておくべきです。行政が準備した資料にあるデメリットについての打ち消し説明は、単なる「そうなったらいいなあ」とうい類のものでしかありません。住民が状況を自覚し、自分の課題として解決への努力をして初めて実現するものである事を説明しておくべきです。
住民なんどには言わなかったら何も分からないのだ、という態度でもっての市政運営が着々と進んで行くのを目のあたりにして、一人であってものを言っていく決意を新たにするのです。


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